手持ちの資産から支出を差し引くと

家計の収支見通しを予測する(2012.6.13)
  
 退職金や年金の額が分かり、自分の預貯金額の総額が分かれば、早期退職時の現金の総額が分かります。

 一方57歳で退職する場合、残り3年間は最悪仕事がないことも考えられます。その間の出費はいくらぐらいになるかを、それまで作成した家計簿で推定しました。これを仮に年間150万とします。

 またその3年間に息子の教育費がいくらになるか(当時は中学3年だったので、場合によっては私立高校に入学する可能性もあると考えて、授業料等の支出を加えます。

 これを60×3+入学金20と考え、やはり200万とします。ただしこの計算で行くと最初の年は80万になります。(実際にはさらに制服、靴、体操着等の出費も加算されます)

 今はもう分かっているから良いのですが、他にも税金や保険料、車の維持費というのがあります。

 退職直後の年は住民税等が前年度の収入を算出基準とするため大きくのしかかると聞いていました。また健康保険料も必要になります。

 すべてをあわせて退職直後の1年は100万ぐらい必要かなと思えます。 その後は50万程度でしょうか。

 まとめると 仮に退職時の資産を2000万とすると以下のような表が出来ます。(以前にも似たような表は作っています)

年度 資産 生活費 教育費 税・保険等 差引資産
退職年度 2000 150 80 150 1620
2年目 1620 150 60 50 1360
3年目 1360 150 60 50 1100


 これでいくと3年間働かない場合、資産は900万目減りしますが、60歳時点で1100万の資産が残っている事になります。

 さらにこの後私の場合は、60歳から若干年金をもらえる年齢なので、資産+年金収入が収入の合計になります。一方息子は大学等に進学する可能性がありますから、今度はその分を支出に含めて、再び年度ごとに計算する必要が出てきます。

 そうやって年度ごとの収入、支出の一覧表を就くって、差引資産が0またはマイナスにならなければ家計は破綻しないという風に考えました。

 実際に我が家の実情にあわせて、こういった表をいくつか数値を変えて作ってみて、なんとかいけそうだ、ということが分かり、経済的な部分については悩みが解決しました。

 またもし60歳までの3年間に何らかの職に就くことが出来れば、それはすべて余裕資金または息子に残せる資産の増加につながるとも思えました。

 さらに書くとこのサイトで時々話題にするネットの収益も最近は収入予測の値の中に入れて、必要に応じてシミュレーションを作り直しています。

 家計上の不安はこれで一応ケリが付きましたが、これですぐに早期退職の決断が出来たかというと、そんな簡単なものではありませんでした。


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