生活費の切りつめと返済額の圧縮 

 早期退職前の生活費の切りつめですが、まだまだ一定の収入がありましたので、出来る範囲でやろうという程度で、それほど真剣には取り組んでいませんでしたが、具体的には以下の通りです。

 先ずビールは通常のものから発泡酒になり、好きだった焼酎(いいちこ)は25%から20%のものへ。スーパーや酒店のチラシで、100円でも安いものを探しました。

 新聞は朝刊のみとして、書籍類はほとんどを図書館にシフト。これで月1万円ぐらいを節約。さらに定期預金を設定し、給料天引きで強制的に預金。必然的に生活費は減額になりますので、いわゆる雑費を節約

 それでも平気で旅行に出かけたりしていましたから、結構お気楽です。たぶん私自身が外でアルコールをほとんど飲まない、タバコを吸わない、ギャンブルの類は一切やらない(若いときは結構パチンコで散財しましたが)等、比較的平穏な生活をしていた影響もあると思います。

 また機会があったら書こうと思っていますが、近所に畑を借りて家庭菜園で野菜を作っているのも大きいかもしれません。今も作っていますが、現状ではスーパーに行っても野菜は滅多に買いません。

 またお金がかかるといわれているですが、ローンを組んでから買ったのは1800ccの中古車です。価格が諸経費を入れて70数万でした。買った当時の走行距離は5万kmで、今は12万kmを越していますが、トラブルもなく快調に走っています。

 そもそも買ったものは大事に使う癖がついているので、電器製品等も一度買うとだいたい10年以上使っています。

 唯一多少頻繁に買い換えているのはパソコンの類ですが、これも今使っているのはOSがXPで、メインの機種は7万円。サブの機種は本体のみ15000円で購入。これでまったく問題ないと感じています。

 それやこれやで、節約及び強制天引き貯金の効果もあり、繰り上げ返済の下地が出来ていきました。そこで貯金通帳を見ながら、先々1年ぐらいの出費を考え、大丈夫だと判断したときは繰り上げ返済を実行。

 銀行への返済は100万単位ですが、手数料もとられるので、最初は金融公庫や職場のローンを優先しました。その後金利が徐々に低くなったため、金融公庫を銀行の方に借り換え。これでまた利率が下がった上、返済金額も圧縮。

 結局銀行と職場のローンの2本立てで、小金が貯まったときは職場(職場では100万以下でも返済が可能でした)、ある程度まとまったら銀行という風に繰り上げ返済を繰り返しました。

 たぶん10回ぐらいやったと思います。銀行の場合は常に返済の度に変動相場を選択。結局この15年間、すべて変動で返済。固定にしなくて良かったと思っています。これだけで返済額は大きく違っています。

 なお、繰り上げ返済は、先ずボーナス返済の減額に充てました。最初に借りたときは半年ごとに40万ぐらいです。しかしこの額だと、手元に残るお金はわずかなものになり、生活に余裕がなくなります。

 そこでこれを減らし、減らした分の7〜8割りを貯金に充てる、ということを繰り返します。するとボーナス分の返済額が減り、貯金が増えるという相乗効果が生まれます。

 最初に繰り上げを行ったのは、3年後ぐらい。次も3年後、その後は2年後というように繰り上げ返済の貯金が貯まる期間も短縮されます。

 最初は1回40万だった返済額も、37万、35万、27万・・・と順次減少し、早期退職で全額一括返済する頃はボーナス返済が20万ぐらい、月々の返済額は3万ぐらいでした。当初はボーナスで40万、月々が9万ぐらいでしたから、ずいぶん減らしたものです。

 この間の期間は15年です。結局、ローンの残額が少なくなり、退職金で賄えると判断したことも早期退職を実施する条件の一つになりました。


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