資産の洗い出しと収入見通しが大事

3月いっぱいで退職される方に向けて(2015.3.3)

 昨日そして今日と日経平均は予想通り?まさに手探り状態になっているような気がします。「さらに上がるのか?」「そろそろ限界では?」という考え方が交錯して、微妙な動きをしているように感じます。

 こういうときはちょっとしたきっかけで大きく動き出すと思うのですが、そのきっかけがどんなものか、そしてそれがいつ起きるのかは誰も分からないので、さらに不安が増します。相撲なら、土俵中央での水入りの状態でしょうか。

 それはそれとして、3月末日に退職を予定している方は、いよいよ仕事のまとめ時かなという気がします。私が早期退職をしたときは、3月にも様々な行事があり、その中心的な役割をしていましのたで、仕事には手を抜くことは出来ませんでした。

 しかし精神的には、「あと少しで解放される」という気持ちが強く、「それだったら今の忙しさも我慢できるか」と考えていました。しかしそういった精神的な抑圧傾向はストレスにつながり、5年前の今の時期はかなり不愉快な体調不良を経験しています。

 いわゆる自律神経失調症の類ですが、見かけ上なんとか業務はこなしていても、精神的にボロボロ。会議で議論するのは億劫。打ち合わせも面倒。かろうじて職場に行くだけの状態。

 まあそれでも早期退職が決まっていたことと、数名の同僚の中に体調を心配してくれる方もいましたので、なんとか精神的なバランスも維持でき、過ぎてみればまあ無難な早期退職だったかなと思えます。

 早期退職というのは、新しい環境に着陸する飛行機のようなものだったなと思いますが、直前まで乱気流に煽られていたものの、滑走路が近づくにつれ気流が安定し、最後は無事に着陸という気分でしょうか。

 さらに着陸後はこれまで行った事のない新しい土地に足を踏み入れるのと同じような心境で、毎日の生活がどのように変化するのか?という期待と不安が交錯していました。

 とうわけで、旅行で言えば、入国審査(早期退職)を無事通過し、滞在先のホテルへ向かうことになるわけですが、当然どうやってそこまでたどり着くかとか、ホテル到着後はどのような観光を行うかというのが旅行の醍醐味です。

 早期退職の場合も、とりあえず退職し、生活基盤が見えてくるまでが結構不安。日常生活でいくらぐらい消費するのか?退職金も含めて貯蓄額は今後の消費に耐えられるのか?配偶者や子供たちの動きで、予想外の出費を迫られないか?

 さらに言えば自分の健康をどのように維持するのか?そしてさらに自分はどのような生活を目指すのか?まあいろいろ考えることはあるのですが、こういったことを旅行プラン同様に楽しみながら考えることが出来れば退職後の生活は安定しそうです。

 ようやく解放されて、何もかも面倒になって何もやらないとなると、これは後々ツケが回ってきそうです。

 というわけで、4月から解放される方は、先ず健康面のチェックが第一です。次が収入面ですが、資産の洗い出しと今後の予定収入を少しずつ表にしてまとめると良いと思います。


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