大型ショッピングモールの行く末

2017.3.14

 日曜、月曜と茨城まで1泊旅行に行ってきました。圏央道のほとんどの区間が開通したお陰で、圏央道沿線にある埼玉の我が家から東の千葉、茨城方面へ行くのがかなり容易になりました。

 以前は関越道を使って都内に入り、外環道を通って常磐道に入ったり、首都高を経由して東関東道路に行くのが定番で、旅行好きとしては成田までが遠いなあと思っていました。

 圏央道が開通したため一気に成田空港まで行くことができるようになり、つくづく便利になったなと思います。今回の旅行はこの圏央道を利用して、途中から常磐道に入り茨城空港を見学するのが第一目的でした。

 というわけで日曜日に出発。空いているかなと思ったのですが、圏央道は予想以上の混雑でした。渋滞等はないものの、ただひたすら車が続いている様子は、何か事故があれば相当な時間高速道路上にいないといけないなと思わせる状況でした。

 またサービスエリアが少ないため、渋滞した場合のトイレが問題になりそうです。とはいうものの我が家から1時間半ぐらいで常磐道に入れるのは便利だなと思いました。

 しかし、常磐道の千代田石岡ICから茨城空港までは一般道となり、空いているとはいえ結構面倒だなとも感じました。茨城空港は目の前に広大な無料駐車場があるのですが、想像以上に車が停まっていてびっくり。

 やはり駐車料金が無料というのはインパクトが大きいなと感じます。空港自体はひじょうに可愛らしく、展望デッキにも行ってみましたが、滑走路が遠くに見えるだけで駐機している飛行機もなく、ちょっと見どころに欠ける印象です。

 というわけで雰囲気を確認し、次の目的地、大洗のアウトレットモールへ。ところが日曜だというのに車も少なく、当然ながらモール内を歩いている人も少ない。

 なんとなく活気が感じられなかったのですが、それもそのはずで、かなりの店舗がクローズ。入り口にカーテンが下ろされ、日曜なのに歩いている人もまばら。

 出来たばかりの頃に来た覚えがあるのですが、その時はもっと活気がありました。しかし地方都市のショッピングモールですから、そもそも対象となるお客さんが少ないのではないでしょうか。

 もしかするとこれが今各地で流行しているアウトレットモールの未来の姿ではないかと、ちょっと寂しい思いをしました。原因は人口が減って高齢者が増えているせいではと思います。

 何回も書いているように、足腰が弱くなった高齢者はスーパーよりも家の近くのコンビニに行きます。当然ながら郊外のアウトレットモールまで行こうという高齢者はどんどん減るはずです。

 さらに認知症その他の問題もあり、今後も免許返納のキャンペーンは続くと思いますので、モールに足を運ぶ高齢者の数はますます減りそうです。

 一方で若者の車離れが進み、わざわざ郊外のアウトレットまで車で行って買い物を楽しもうとする人は減少するはずです。すでにその兆候は表れていますが、要するに買い物はネット通販で済ませてしまうという事です。

 実際私もここのところ楽天やアマゾンを使って買い物をする頻度が高くなっています。クリック一つであとは待っていればいいだけというのは助かります。

 出かける交通費も必要なく、更に販売されている商品は、店舗で買うより質が良いという場合も多いです。私はこの冬に通販で半纏やパジャマを買いましたが、送られてきたものはその辺の衣料品安売り店で買うものより値段が安く、明らかに質が良いと思われるものでした。

 というわけで、郊外型のショッピングモールは今後徐々に衰退するのではという気がします。一方で宅配業者への負担が高まり、今後は送料等の負担が大きくなる気もします。

 しかし郊外型のモールまで出かける交通費や時間的ロスを考えると、通販の方がお得になるのは間違いないような気もします。結局最後は実際に自分の目で商品を確かめられるかどうかという問題かなという気もします。

 今後大型ショッピングモールはどうなるのかという事が気になりますが、もし大洗のようにクローズする店が増えてしまうと、モール自体がゴーストタウン化し、今度はその処理に頭を痛めるという事になりそうです。


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