早期退職を決断したころ

2017.7.18

 朝方は少し涼しかったので、エアコンを切って寝ることができました。起きたら8時半でちょっとびっくり。エアコンを入れて寝ていますが、やはり眠りが浅いのではないかと思います。

 急いでゴミ捨て。夏場は気温が高いので、生ごみがすぐ腐敗して嫌なにおいを発生します。それに加えて、今年はなぜかハエの発生が多いような気がします。

 台所の三角コーナーの生ごみにいつの間にか小バエがたかっています。毎回生ごみをきれいに捨てればいいのですが、その作業が面倒です。

 フルタイムで働いていたころは、夏場は「暑い暑い」と言いながら家ではビールを飲んでいただけで、台所のごみの処理は連れに任せていましたので、こんな苦労があったんだということまでは気が付いていませんでした。

 何でもそうですが、自分が実際にやってみないと苦労はわからないということが多いですね。特に家事なんて言うのは、結婚して奥さんに一切合切を任せてしまうと、その苦労はなかなか気が付きません。

 同様に病気になると初めて日ごろの健康を意識したり、肉親を失うと、その計り知れない喪失感で、しばらくの間打ちのめされることになります。

 海老蔵さんの話題が毎日のようにネットで出ています。私はこれまでほとんど関心を持っていなかった人物ですが、最愛の人を失ったという共通点で、彼の気持ちがわかるような気もします。

 私も妻を失った直後は喪失感が大きく、何をやっているのかわからないふわふわした時間を過ごしました。一方で中学生の息子がいましたので、子育てをしながら家事をこなすという毎日が続き、結局軽いうつ状態になりました。

 ちょうど今から8年前のことですが、うつ状態は体調への影響も大きいですね。不眠、眠りが浅い、悪夢、早朝に目が覚める、血圧上昇等の体調不良が相次ぎ、このまま仕事を続けていては私自身が倒れて息子に影響が出ると考えて早期退職を意識。

 しかし意識をしたものの、本当に早期退職をして経済的に生活が維持できるのかということが気になり、自分なりに経済雑誌を参考にして老後のシミュレーションを作り始めました。

 つい最近私はファイナンシャルプランナー3級の試験に合格しましたが、その中に出てくるライフプランニングみたいなものを、今から8年前に作成していたということです。

 しかし当然ながら当時はまだ将来の収入に不確定な部分が多くありました。そこでわかる範囲で数値を決定しようと思い、まず退職金の額を職場からもらった資料で想定。
 
 次に年金の額を様々な資料から算出。一番時間がかかったのは、将来の支出の想定。早期退職後に生活費はいったいいくら必要なのか?ということですが、これは単に経済雑誌を読んでも納得がいかず、実額を自分で調べるしかないと思い、財布の中のレシートをまとめ始めました。

 これが今もつけている家計簿のもとになっていますが、これによって支出額がわかり、ごく普通の節約生活を送れば、何とか生活は維持できるとの確証を得られ最終的に早期退職の決断をしました。

 あれから8年。現在の資産は当初のシュミレーションよりも多くなっています。早期退職後もハワイやバンコクに一人で行って楽しんでいますので、かつかつの節約生活を送っているという意識はありません。

 ただ身の程にあった倹約生活はしているなという意識はあります。唯一想定外だったのは昨年、鼠径部ヘルニアとくも膜下出血を経験したこと。今はその段階から再起の期間だと思っています。
 


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