年金空白期間をどう乗り越えるのか

日々のわずかな節約が老後を豊かにする(2012.5.21)

 天気の良さに誘われて本屋さんに行き、いろいろなマネー雑誌を眺めてきました。そんな中でやはり気になるのは、退職後の生活をどうするか、退職直前に貯蓄額はいくら必要か、というテーマを扱った扱った雑誌です。

 退職後の生活については、すでに早期退職をして、非常勤講師を仕事として、日常的にはそれ以外に家事を行い、家庭菜園の世話をして、ブログやホームページを作ってそこにアドセンスを貼り、若干の収入を得るという生活が定着しています。

 そんな生活をしながら、人ごとではありますが、一般のご夫婦が60歳で定年を迎えた時、貯蓄はいくらぐらい必要なのか、そのためにどうすればいいのかなんてことを考えていました。

 今の50歳以下の若い方は、60〜65歳までの5年間が年金空白期間になります。その間働ければよいのですが、そうでない場合どうなるのかなあ、と自分の息子のことも考えて気になっています。

 我が家の場合は私だけなら生活費は10万で済みそうだと思いますが、夫婦ともなれば年金雑誌にもあるように最低15万ぐらい必要だと思います。

 だとすると5年間の消費額は15×12×5=900万円。しかし実際にはそれ以外に税金や保険料、車の維持費等が、毎年50万ぐらいかかりますから50×5=250万。

 さらに月15万で暮らすというのは、私の感覚ではいわゆるレジャー費や交際費は含みませんので、この遊興費が夫婦で月々3万だとしても年間36万。5年間で180万。

 以上の合計が900+250+180=1330万。これが5年間を無事乗り越えるための最低限の費用となります。

 しかし実際には例えば住宅ローンが残っていて年間100万程度払わなくてはいけないとか、我が家のように子供の教育費や、場合によっては結婚費用、さらには様々な冠婚葬祭費用、場合によっては自分たちのためのお墓代。さらには車の買い換えやリフォーム等々すべてをこ考慮すると、最低2000万ぐらいの貯金が必要かなと思われます。

 もちろん60〜65歳の間に何らかの仕事を持つことが出来ればこの額は軽減しますが、自身の体力や社会情勢によっては仕事をすることそのものが難しいと言うことも充分考えられます。

 つまり50歳以下の人は現時点で退職時に1500〜2000万ぐらいの貯蓄額が確保出来るような計画を作成していないと、安心して定年を迎えられないと言うことになります。

 では貯蓄目標額を2000万として、どのようにこのお金を確保するのか。日々の生活費や住宅ローン、教育費がかさんでとても貯蓄は出来ない、と考える人も多いと思います。

 マネー雑誌では、だからこそ投資という文句が踊っていますが、この不況時に投資をしても、よほどうまく立ち回らないかぎり、増えるどころか逆に損失を拡大しかねません。

 さてどうするか?結論からいえば、日々のわずかな節約が何十年にもわたって継続できれば貯蓄は出来るのではないかというのが私の考えです。


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