本当に必要なものだけを買う生活

ボーナスサンデーは活況を呈していました(2012.12.11)

 3日前の日曜日に我が家から車で15分ぐらいのところにあるショッピングモールに出かけたのですが、ものすごい混雑でした。やっぱり年の瀬なのかなあと単純に思っていたのですが、よく考えたらボーナス直前サンデーだったんですね。

 どのお店でもお兄さんやお姉さんが声を枯らしながら、「今なら20%引き」とか、「○○時からタイムセールです」と叫んでいました。

 ちょっと懐が暖かくなったところで、それを少しでも絞り等という店側の戦略だと思いますが、私が見ている範囲では、いわゆる高級ブランドの店よりもカジュアルショップの方が売れ行きが良い感じです。

 テレビでは相変わらず、今年は高いものが売れています、というような宣伝文句を並べるような内容を、ニュースとして取り上げていますが、どんなに不況であっても、その中での高額所得者はいるはずです。

 特にそういった高額所得者の購買力は、不況だろうがなんだろうが、高級品とされているものの中で、欲しいものや必要な物を買う、という姿勢で一貫していると思います。

 その意味では、その人達がいつものように消費している姿を見て、高額商品が売れていると報道するのは偏った見方になりかねないなと思ってしまいます。

 昨日も書きましたが、物欲とは恐ろしいものです。本当に生活に必要な物を必要な分だけ買うような生活をすることが出来れば、それだけで資産は倍増するのではないかと思えるぐらい、つい余計なものを日常的に買ってしまいます。

 私は学生時代に父親を失いましたが、その後父親が残していった物で使えるものは使いましたが、母親によれば、亡くなって35年経った今でも残っているものがあるみたいです。

 またさらにほぼ5年前に私は妻を失いましたが、やはり妻が使っていた道具や衣服がいまだにあちこちの棚やクローゼットに仕舞い込まれています。

 以前も書きましたが、趣味で使えるような物は、オークションを利用して少し売りました。しかしTシャツ等のカジュアルな衣料品は、ほとんど使っていなくても捨てざるを得ません。

 衣料品以外にも、細々とした道具や文房具、化粧道具等、ともかく一人がいなくなったときに出てくる不要品はものすごい量だなと痛感しています。

 自分がこの世からいなくなるときは、今使っている物の大部分や着ている衣服の大部分は不要になります。消費社会においてはそれが当たり前の流れなのかなとも思えますが、今なら安いから、今なら50%引きだからという声につられて、本当に必要かどうかも分からないものを「安い」という利湯だけで、どれだけ買い込んできたのか?

 フルタイムから年金生活に入り、生活がシンプルになるにつれ、本当に必要な物はどんどん減っているような気がします。

 ということは、50代になって自分の退職が近づいてきたら、少しずつ本当に必要な物だけを買うようにしないと、結局資産だけが減り、必要のない物が家の中に溢れた状態で定年を迎えると言うことになりかねません。

 ちょっとボーナスサンデーを羨ましげに横目で見ながら、「無駄遣いしないように」という私自身の反省をこめて書いてみました。


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