早期退職4年目に収支が均衡

節約の結果、個人年金は貯蓄に回りそう(2014.7.2)

 家計費を元にして考えた節約が効果をあらわしてきたなと感じたのは、早期退職後の3年目ぐらいからです。1年目は、前年度の収入により各種の税金や保険料が計算され、それが一括納入となって請求が来てびっくりした記憶があります。つまり予想外の大きな出費が多かったということです。

 またフルタイム勤務から、開放感たっぷりのパートタイム(非常勤講師)勤務となり、気持ちは明るくなり、健康状態も一気に改善しましたが、家計はフルタイム時の気持ちを引きずり、節約は意識しましたが、何をどうしようというところまで行かなかったように思います。

 しかし早期退職後2年目になると、前年度の家計簿を見たりして、どこに無駄があるかとか、ここは使いすぎだろう、といったようなことが自然に頭に入力され、食べ物の精選、外食単価と回数を減らす、公共料金の無駄を省く、といったようなことを少しずつ開始。

 また2年目は早期退職後1年目の情けない収入がケイさんの元になって様々な税金、保険料が請求されますので、その総額は一気に減少。こういったパートタイム勤務の、家計費以外の年間支出の目安が徐々に見えてきました。

 そうなると3年目は、年間の税金保険料のだいたいの額は把握でき、しかも少しずつ努力してきた節約への効果もはっきり見え、だいたいこんな感じで生活をしていけば破綻しないだろう、みたいな目安も出来てきます。

 そして4年目。昨年ですが、ちょうど60歳となり、一部の年金が支給されるようになりました。どのくらいの額が支給されるかは、早期退職時にだいたい予想していましたが、ほぼその通りの額でした。

 というわけで、57歳から60歳までは、ともかく新しい生活形式に順応する期間だったような気がします。この3年間は息子の大学進学も重なり、大きな出費が続々とあり、退職金がどんどん減るという事態になっていました。

 このこと自体は早期退職時のシミュレーションで分かっていたことなので、さほどショックは受けていませんが、現実に早期退職時に持っていた資産がどんどん目減りしていくのは結構不安なものです。

 一方生活費への補填として、退職金の一部で自分年金を作り、早期退職直後の8月から受給。また在職時に行っていた財形年金も60歳から受給できるようになり、61歳になった今は、見かけ上生活費はほとんど苦労しないという状況になっています。

 ただ自分年金や財形年金は、基本的には自分の資産の一部ですから、当然毎月のように資産が減るという可能性もあります。

 幸いに日常の生活費や年間の税金や保険料は年金+非常勤講師+ネットの副収入でまかなえていますので、これらの自分年金等は支給額がそのまま通帳に残るという理想的状況になっています。

 そこでこういった余剰資金をどうするかと考え、一部をセゾンの投資信託で積み立てています。セゾンの「バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」と呼ばれているものです。

 以前は「さわかみファンド」でも積み立てを行っていましたが、アベノミクス効果による株価上昇で利益が出ましたので、昨年すべて売却。今はセゾンのみです。

 セゾンを選んだ理由は、世界中が対象であり、販売手数料がない。信託報酬等の利率がひじょうに低いということで、維持コストが少なくてすむだろうと判断しました。  
 
 ただ悩んでいることもあります。最たるものが、いつまで積み立てを続けるのかという私個人の問題です。一生積み立てて資産として残す方法もありますが、適当に切り上げて自分のために使うことも考えられます。

 しかし自分のためにと考えると、年齢的に考えて、後5年ぐらいかなと思われます。そのときちょうど株価が上がっていればいいのですが、そうでないと困ったことになります。


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