最も電気を消費している国はアメリカ

消費電力に対するアメリカ(ハワイ)の意識(2014.8.28)

  ハワイに行くと、私はホテルではなくコンドミニアムという、家具つきマンションのような部屋を短期間借りて宿泊しています。この宿泊形態をバケーションレンタルと呼びます。

 ホテルとの違いですが、先ず部屋が広い。今回息子と二人で宿泊したのはベッドルームとリビングルームが分かれている部屋で、約55m2ぐらい。

 日本で言うところの12畳ぐらいの広さのベッドルームには大型のベッドが1台。ここで私が寝ていました。息子は20畳ぐらいあるリビングルームのソファーから、座席の下に収納されているソファーベッドというのを引っ張り出して、これに寝ていました。

 これ以外に、キッチンがあり、大型の冷蔵庫やコンロ、その他の調理道具も揃っているので、その気になれば、かなりの料理が出来、食費の節約にもなります。

 滞在中はホテルのようにベッドメーキングの人が部屋に入ってくることもなく、鍵さえきちんとかけていればセキュリティ上もかなり安心できます。当然ピローチップといったことにも気を使う必要はありません。

 今回宿泊したワイキキバニヤンというコンドミニアムには、部屋に洗濯機の設備がなく、フロアごとに共用の洗濯機が設置されていますが、昨年宿泊したフェアウェイビラというコンドミニアムには、部屋の中に洗濯機や乾燥機もありましたから、子連れには便利です。

 というわけで、滞在そのものはひじょうにのんびりとできるのですが、いつも気になるのが電気料金。もちろん宿泊費と別に電気料金を請求されるなんてことはありませんが、ともかく設置されている電気器具がすべて大型で、いかにも消費電力が大きそう。

 冷蔵庫は省エネとはまったく無縁のように思われる2枚ドアの単純なものですが、容量は500Lぐらいありそう。エアコンを付けると、かなりの音量で、一気に部屋が冷えてきます。

 調理器具のコンロはすべて電気式で、1台が1000Wぐらいあるように感じます。照明こそちょっと暗いものの、掃除機(部屋にあります)や大型テレビ、電子レンジやコーヒーメーカー、トースターといった器具の消費電力の総量を考えると、日本式の表現で言えば一部屋あたり50Aぐらいの電気容量が必要であるように思えます。

 そんな部屋がワイキキバニヤンの場合、600部屋ぐらいありますから、その消費電力の総量は、巨大なものになりそうです。

 何よりすごいなといつも感じるのが、ともかくパワー重視で、省エネという発想の元に作られたと思われる電気製品をほとんど見かけないことです。

 日本の場合はかなりの人が電気製品の買い替えで省エネを意識していると思いますが、ハワイではそういった意識があまり感じられません。

 やはり資源量の差なのかなと思えますが、そういった国に住んでいる人たちに温暖化の危機を叫んでも、その意識は浸透しにくいだろうなと感じます。

 ちなみにちょっと調べてみたら、一人当たりの消費電力が最も大きいのはカナダだそうで、日本の2倍弱。次がアメリカで日本の1.5倍。そして韓国、日本と続いています。

 また国として電力消費量が大きいのは、アメリカで全世界の21%を消費。次が中国で20%。そこから急に少なくなって、日本とロシアが5%ずつだそうです。


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