身の丈に合った家計管理

2019.12.11

  昨晩無事バンコクから帰国しました。ひたすら歩きましたが、楽しかったです。

 だいたい人間というのは、何らかの欲に従って動きますね。今回の私の旅行は、知識欲とプチリッチな感覚を味わうためのものだったなと思っています。

 ちなみに旅行のためにはお金が必要。そこで誰でも大金を持ちたい、大金持ちになりたいと願うわけで、そのために日々頑張って働くことになります。ただ時には頑張らずに大金を設けようなんて考える人もいて、その人たちは犯罪行為に向かう。

 そうでない大多数の善良な人の場合は「宝くじ」でしょうか。ちなみにお金が多いと、行動の自由度も広がるという事が最近ようやく実感できるようになってきました。

 旅行に行って、ある場所からある場所に移動するための交通手段を考えるとき、金がなければ歩くしかない。そうでない場合は自転車、バス、鉄道と少しずつ金のかかる乗り物を選択するようになります。

 さらに金があれば、タクシーやツアー、場合によってはお抱え運転手付きのリムジン、自家用ヘリや自家用ジェット等、金があれば選び放題。金がなければ選択肢はどんどん狭くなる。
 
 問題は、実際に選択したい移動手段と手持ちのお金が見合っているかという事ですね。見合っていればその生活にそこそこ満足できそう。

 金がないのに、お抱え運転手付きのリムジンに乗りたいと願い続けるのは、金儲けの動機にはなっても、常に飢餓感が付きまといそう。そういう気持ちが強い人は、逆に何を利用しても「もっともっと」となって満足できないかも。

 つまり程よいところで満足できればそれが一番幸せ。なんてことを旅行中ず〜っと考えていました。

 実は旅行直前にネットのニュースに、私が若いころ大ヒットした曲を歌っていた「天地真理」さんの現在の状況みたいな記事が出ていて、「なるほどそうなのか」とかなり納得。

 当時売れに売れてテレビでも毎日のように顔を見ていたと思うのですが、結局大量のお金を得て、その使い方が奔放になってしまい、今でもその影響を引きずっているというのが現状のようです。

 身の丈に合った消費というのを心がけていれば問題なかったような気がしますが、芸能界の場合は余りにも大きなお金が動いてしまい、その消費に翻弄されると老後が悲惨になるという実例のようです。

 その意味では、記事にも書かれていますが、ダウンサイジングの難しさというのをこれからのシニアは常に意識する必要があるのかも。

 外食に行って1回2000円程度の食事に慣れてしまうと、年金暮らしになったからそれを1000円に減額しようとしても非常に難しいという事です。

 しかし現実に退職間際になって月50円もらっていた人でも、年金暮らしになれば、支給額は25万程度になると思われ、食費代を家族で月20万消費していた人は、10万にしないと家計はどんどん厳しくなって資産が減少。

 ただ20万から10万にするためには、かなりの努力が必要。それは金に対する価値観の変革や家族全体の意識改革も必要で、果たして何割ぐらいの人が実現できるのか?

 この先10年間ぐらいは「老後破産」が今よりもさらに深刻な問題になっているかもしれないなと感じています。





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