国民年金というのは、私のような共済年金の場合自動的に加入していることになっています。
ところが実際に支給される年金は「老齢基礎年金」と呼ばれ名称が変わります。何で同じ名称にしないのか、歴史的経緯があるかと思いますが分かりにくいです。
また「老齢年金」という名称そのものも、なんだか悲しくなるような名前です。これまで一生懸命働きながら納めてきたお金が元になって(実際には自分がもらえる年金は若い方からの拠出分ですが)それが返ってくるわけですから、もう少し気の利いた名前でもいいのかなという気もします。
具体的にはパッと名前が浮かんだところでは、支払い時の名称と同じように「国民年金」とか、基本的には誰もがもらえるのですから「基礎年金」とか、労働によって得た年金ですから「労働年金」とか。
どうも「老」という字が気になります。それだけ自分が「老」に近づくの嫌がっている証拠かもしれません。
というわけで前ページの続きですが、ともかく制度がぐらぐらして、常に毎年のようにあちこち制度の手直しをしているので、ひじょうにあやふやな情報を元に自分の将来を考えなくてはいけない事態になっています。
一方ここ数日の本格的な冬の到来で、若くして亡くなる方も増え、体力のない私は繰り上げ受給と通常受給の損益分岐である76歳前後まで生きていられるのかという不安を強く感じています。
ただ若いときに感じていた、自分は体力がないから下手をすると60歳までは生きられないかもしれないという不安は、60歳まで後1年弱(2012年4月現在)となり、若干薄らいでいます。
なんだかんだと健康状態に不満を持ちながらもヨロヨロと細く長く生きていくのかな、という気も若干しています。
で年金ですが、そもそも76歳前後に損益分岐点があるということは、この前後で天に召される方が多いということを想定しているからだと思います。
(参考になりそうな厚労省からの平均余命のデータを見つけました)
これはこんな計算でも確かめることが出来ます。仮に76歳までを基準にして、老齢年金が5万として計算すると、65歳からもらえば5×12×11=660万もらえます。
一方60歳からもらえば30%減額になりますから受給額は3万5千円。これで16年間もらうことになりますので、3.5×12×16=672万となります。両者の額はほぼ一致しますから、やはり76歳というのがネックになっているんだなということが良く分かります。
結局金額だけを考えるなら、体力に自信があって自分は90歳まで生きていられると思えるなら繰り上げは損ですし、明日をも知れぬ身であると思えば繰り上げが得に思えます。
しかし一般的にはそんな将来のことは分かりませんので悩むわけです。とすると後は60歳以降の生計をシミュレーションして必要かどうかという判断をするしかないのかなとも思えます。