定年後破産を避けるための
将来ビジョン

 昨日(2012年1月15日)のヤフーのニュースの中に「定年後破産」という語句があったので、思わず熟読。「なるほどなあ」と思いました。

 ネックになるのは、60歳から65歳までの空白期間ですね。この5年間をどのように乗り越えるかという生活設計をしておかないといけないようです。

 昨日私は昨年度分の我が家の家計支出をまとめました。この額をもとに、息子が将来独立した後、単純に一人で仕事をせずに生活したらどうなるか、と言うことも考えています。

 そうすると例えば食費はアルコール代を含めて35000円程度、外食5000円、衣料1000円、雑貨5000円、交通3000円、光熱10000円、通信12000円、医療4000円ぐらいかなと思います。

 合計額は75000円。これが1年間になると90万円です。ただし何回も書いているように、これ以外に税金保険料が30万ぐらいかかりますので、最低120万。しかしこの金額は、まったく遊ばず、ひたすら家で節約して生活するという数字ですから、実際には150万ぐらい?

 この150万で、年金がない5年間を過ごすと支出は750万。定年退職時に住宅ローンがなく、子供や連れ合いがいない場合なら、貯金が1000万あればやりくりできることになります。

 ただし65歳時点での貯金は限りなく0円に近いわけです。その後年金だけで年間150万確保できれば、なんとか生活は出来るわけですが、もし老齢年金だけですと、年間支給額は70〜80万でしょうから50万以上の赤字が出ます。

 本当に簡単な計算ですが、5年間の空白期間をどのように乗り越えるかというビジョンを持っていないと、大変なことになるなあと感じてます。

 一方、だったら60歳以降も働けばいいじゃないかという声も聞こえてきそうです。しかし例えば現在の私の仕事は非常勤講師ですが、正直なところ1日3〜4時間立ちっぱなしで大声を出しながら頭をフル回転させ授業を行うというのは体力的にかなり消耗し、定年間近では辛いなと最近は良く感じます。

 実際私の場合は60歳からでも年金を少しもらえる最後の年齢なので、これに今現在行っているグーグルアドセンス等の収入を加算すれば、貯金を崩す以外遊ぶ余裕はありませんが、生活だけはなんとか破綻せずにいけそうだなという目処はついています。

 そう考えると、気分的に弱気なときは「もういいか。暮らすだけで充分だろう」と思いますし、気持ちが高揚してやる気になっているときなどは「いやいや、まだまだ社会との接点を持っていないといけないだろうし、第一少しでも働けばそれだけ生活に余裕が出来るはずだ」と、思い直したりもしています。

 正規定年に達した後の人生にどうゆうビジョンを描くか。今年1年かけて考えるわけですが、同時に老齢年金の繰り上げ支給をどうするかということも判断しなくてはなりません。

 繰り上げ支給を選択すれば、年金支給額は76歳までは繰り上げの方が得になります。(ただし病気怪我等で入院等をしたとき不利になるそうです)そう思って以前は年金が破綻する可能性も考えて繰り上げを選ぶべきかなと思っていましたが、最近少し考えが変わってきました。

 変わった根拠は、年金の破綻がもし現実になったら、路頭に迷う人が続出して日本は沈没するだろうから、政府としては何としてでも日本国を維持し、破綻をさけるために年金を維持するのではないかと思えるようになってきたからです。 (しかし5月になって消費税増税の国会論議を聞いてから、この考えも怪しく感じられるようになってきました)


表紙に戻る 年金 公務員の職域加算額