繰り上げ受給後、75歳以降に入院したら(2012.6.28)
年金を考えるならばやはり健康寿命にこだわりたいと思います。ちなみに私の母親は82歳ですが、いろいろ体調不良を訴えるものの、一応自立した生活を送っています。その母親の様子を見ながら、自分の年金の繰り上げをどうするかということを考えています。
まず感じるのは、自立した生活は送れてはいるものの、80歳を越えると、やはり自分の足だけで歩いて遠くには出かけられません。また、旅行もここ数年1時間ぐらい車に乗ると疲れてしまうので、そうそう出かけられなくなりました。
つまり行動範囲がせいぜい家の周り半径500m前後になったということです。そうなるとスーパーに行って食べ物を買ってくるのが精一杯で、それ以外は日々体調を気にしながらノンビリ生活するという状態です。
で何を言いたいのかというと、こうなると例えば電器製品は、せいぜいが壊れたものを買い換えるだけで、新たにこんな新製品が欲しい、とは思わなくなります。
(しかも今の電器製品は付加価値をくっつけすぎて、高齢者にはひじょうに使いかっての悪いものが多くなっています)
日々の衣服もたまに新しいものを買うだけで、特にブランド品を買う必要もなくなります。
一方食事以外で必要な経費で大きいものは医療費でしょうか。だいたい月に一回医者に行き大量の薬をもらって飲んでいるようですが、75歳を過ぎればこの医療費も1割負担となり、一ヶ月1000円ぐらいです。
つまり日常生活で消費する額は、60〜80歳ぐらいの間で使う額よりかなり減ると言うことです。
では今後大病を患って入院したらどうなるのか?当然大手術には体力が持ちこたえられないと思いますので、必然的にどんな病気に対しても、ゆっくりと対処するという方法が取られるようになると思います。
従って長期の入院はあり得ますが、いわゆる先進医療で保険外の薬を適用して膨大な費用が必要となる、と言うようなこともないように思います。
となると長期入院の場合の経費ですが、これは高額療養費制度というのがあって、一ヶ月に支払う医療費の上限が決まっています。
我が家の母親の場合は50000円前後になるのかなと思っていますが、これ以外には、例えば個室や少人数の部屋等を利用すれば差額ベッド代が1日5000円から8000円ぐらい請求されることになります。
ただしこれも病院が、この患者には個室が必要だと判断した場合は差額ベッド代は必要ないはずで、自分が希望した場合だけ請求されます。
その他病院で用意するパジャマ代等の経費や食事代が1日数百円追加される可能性はありますが、全体としてみれば一ヶ月50000〜300000円程度(差額ベッド利用)となります。
もし年金が老齢年金だけだと厳しいと思いますが、それ以外の年金も受給していれば、貯蓄が若干赤字になるとは思いますが、それほど大きな負担にはならないような気もします。
例えば毎月10万円の赤字が出たとしても、1年間入院して120万円貯金があればよいことになります。 (家で生活しない分生活費が浮くと考えることも出来ます)
そう考えると75歳前後で健康寿命が尽きるとしても、それ以降の出費はそれほど恐れることもなく、むしろ自分が健康である時期に少しでも多くの現金を給付してもらい、それを有効活用(場合によっては貯蓄や投資に回す)ということを考えた方がよいような気もします。
自分自身の将来予測ですから大変難しい問題ですが、もう少し追究してみます。