年寄りが年金を心配してもしょうがない

若者にはまだ危機感がない(2013.1.1)

 昨日の記事を読み返してみると、誤字が多く読みにくい文章になっていたので、先ずはそれを修正しました。

 修正しながら、やっぱり息子の時代には年金は期待できないなあという思いを強くしていますが、この気持ちは年齢的に若くなるほど強くなると思います。

 ただ若い方達は、将来の年金の事まで予想して働いている人は少ないと思います。昨日成田からの帰りは池袋から最寄り駅まで東武東上線を使ったのですが、その中で20代と思われる崩れた感じの先輩と後輩の若者の会話が印象的でした。

 「おまえ、今いくら持ってる?」「今日は電車賃だけでもうすべて使い切りました」「じゃあちょっと貸してやろうか?」「じゃあ3万ぐらい」「え〜そんなに。利息つけるぞ」「また借りる当てがあるから大丈夫っす」

 この辺りまでが聞こえてきて、「おいおい、こいつらは借金に借金を重ねて、本当にこの先大丈夫なんだろうな」とつい聞き耳を立ててしまいます。

 すると、続いてもう一人が「今からその金で飲みに行きましょう。ある人を誘うと、その人の奥さんが酒好きで、奥さんが出てくれば飲み代もただになるはず」なんて事をいって、他人(友人?)の奥さんの金を当てにしている。

 さらにさらに、ず〜っと聞いている方もどうかと思いますが、私のすぐ横で、しかも周りに多数の乗客が入るのに平気で「金余ったら、クラブ行きましょう。良い子がいますから」なんて話しています。

 昔の江戸っ子は「宵越しの金はもたねえ」と息巻いていたという話は聞いたことがありますが、それの現代版でしょうか?

 さりげなく服装を見ると、きちんとネクタイをしめていますが、手持ちの薄っぺらいビジネスカバンを床に放りだすように投げ出している様子は、私がかつて教えていた底辺校の悪ガキがそのまままともな躾を受けずに育った様子に見えました。

 真面目な若者達の中の一部だとは思いますが、「あ〜あ、こんな若者で大丈夫かなあ」「この子達は1年先の未来も予想してないだろうな」「ましてや、自分の老後なんて考える筈もなく、年金保険料も未納なんだろうなあ」と感じました。

 そうなると大多数の真面目に働いている若者も、「いくら保険料を納めても結局自分には・・・」という疑心暗鬼に陥るのは間違いないと思うので、その意味でも年金破綻はますます近づくと言うことになりそうです。

 ちなみに昨日の記事で、厚生年金の残額は100兆円としましたが、国民年金や共済年金の残額はよく分かりませんでした。そこでネットで検索したところ、平成21年度の年度末積立金の額を厚労省が発表していました。

 それによると、平成21年度は厚生年金の残額が約120兆円。前年比4.7兆円の減少。国民年金は約8.2兆円で2100億円の減少。共済年金は約52兆円で8000億円の減少という事のようです。

 細かな数字をいじくってもしょうがないのですが、今後も毎年積立金額は減少していくことは間違いなさそうです。解決策は経済発展だと阿部政権は考えているようですが、そのために借金を重ねるとなると、本当にそれで大丈夫かと疑いは尽きません。


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