年金減額を前にして
改めて繰上受給を考えています

国民年金(老齢年金)の繰上受給を再考(2013.10.11)

 60歳になる半年ぐらい前ですから、今からちょうど1年ぐらい前、60歳以降の家計を考えて、収入は

(共済年金+非常勤講師+ネットの副収入+個人年金)になるなと思っていましたが、その総額とその後の見通しを考えたとき、ちょうど息子が大学進学をする時期だったので、学費等の支払いもあり、生活はかなり厳しくなるのではと予想していました。

 もちろん上記の総額+退職金の残金がありますから問題はないのですが、個人年金というのは、結局自分のお金を取り崩して、毎月一定額をもらうだけですから、長期的には資産が減っていきます。

 その減少分をなんとか抑えつつ、学費を払い生計を維持すると考えると、場合によっては本来65歳からもらえる国民年金(老齢年金)を60歳からもらうことにすれば、多少は家計も楽ではないかとかなり悩みました。

 この件について調べてみると、受給時期を一ヶ月早めるごとに本来支給される額が0.5%、1年間で6%減額されることが分かりました。

 ということは60歳からもらい始めると、本来もらえる額より30%減額されると言うことで、これはかなり大きい減額だなと感じました。

 それでもどうやったら早めに受給できるのかという手続だけは知っておこうと思い、年金事務所に行って話しだけは聞いてきました。係の方の話によれば、基本的には書類を提出すれば数か月後には支給が始まるということが分かりました。

 ただし一度そうやって決めてしまうと、変更は出来ないと言うことで、これは慎重に検討しないといけないなと感じました。

 次に考えたのが、少ない金額を早い時期から受け取るのと、満額を65歳から受け取る場合、総額が同じになる時期はいつになるのかということです。これはエクセル等を使えば簡単に計算できますが、だいたい76歳ぐらいであることがわかりました。

 つまり70歳代半ばを境にして、その前に死亡するようなことがあれば、早めに受給した方が得、それ以上生き延びるだろうと考えられれば65歳受給の方が得になるということです。

 そうすると今度は自分の寿命についても考えなくてはいけなくなるのですが、こればっかりは予想が出来ません。ただ男性の平均寿命は80歳前後ですから、普通に考えれば早めにもらうのは明らかに損です。

 一方、72歳ぐらいが健康寿命だと言われていますから、72歳以降は生活費そのものも減っていく(レジャー費等の割合が減ると思うので)のではないかと思われます。(医療費が増える可能性は大きいですが)

 であるならば総額としては損するけど、体が動くときにお金が少しでも多くあったの方が人生を楽しめるのではないか、というように考えることも出来るなと思いました。

 結局どちらにするか結論が出ないままに60歳に突入。ただ今後63歳ぐらいから自己年金の額が減少しますので、その頃にもう一度シミュレーションをして、自分のその時の体調を考慮して考えてみようかと思っています。

 年金の減額ということも10月から行われますので、もしかしたら遅くなればなるほど損する、早い内にもらっておいた方が得だ、みたいな考えもあるのかなとも思っています。
  
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