衛生意識の違い?

マックの異物混入と中国食品加工会社の実態(2015.1.19)

 最近節約と、良質の食事をしようと考え、ほとんど外食をしなくなったのですが、一時期騒がれたマクドナルドはどうなったのでしょうか?

 次から次へと異物混入が明るみに出て、当然企業として改善に努力しているのだと思いますが、その後の会社の取り組みがあまりニュースになっていないような気がします。

 そんな中、昨日の毎日新聞朝刊には「マック不信増幅」という記事が掲載され、現状の報告がなされていました。

 新聞に掲載されていたグラフを見ると、営業損益は2003年から右肩上がりに上昇していますが、2011年にピークを迎えています。

 2012年には減少に転じたため、販売戦略をいろいろと見直し始めたようですが、新聞記事に寄れば、その見直しが合理化策に偏る傾向だったようです。

 特に販売データのみを重視して、販売時間を短縮したりしたことが、かえってサービスの低下を招き、利用者の不信が高まったといえそうです。

 そのためか、さらに販売が落ち、社長が交代。しかし中国の食肉加工会社での期限切れ鶏肉使用が発覚し、さらなる打撃を受けていたところへ、今回の異物混入ですから、経営側としては踏んだり蹴ったりという意識だったのではないでしょうか。

 しかし異物混入に対する対応がもう少しすっきりしていれば、消費者もやむなしという判断をしたと思いますが、年間の異物混入件数等を明らかにしないような曖昧な態度が、ますます不信感を募らせたように感じます。

 さてこれからどうするんだろう、と他人事ながら若干気にしていたのですが、昨日別件でまたまた不安になるニュースがヤフーから配信されていました。

 それは「中国の食品関連工場の約半数が、国際衛生基準に失格」というニュースで、これにはびっくり。

 記事を読むと、そもそも衛生観念が日本人とはまったく異なる人も多いようで、その結果「殺虫剤、抗生物質、重金属の各成分に加え、バクテリアやウイルスが消費者の健康を損ねかねない異常な水準で検出された」(引用終わり)という食品があるようです。

 さらにこういった食品が日本に輸入され、われわれが日常的に食べるファーストフード店に入っている可能性も指摘されていますから、事は重大です。

 さらにさらに、もし中国の食品関連工場の半数が衛生基準を満たしていないとしたら、こういったファーストフード店以外の、特に冷凍食品関係の食材に不安を感じます。

 各メーカーは、少しでも製品を安くするために、野菜等を中国から輸入している場合が多いと思います。当然ながらメーカーでは抜き取り検査等で安全を確保していると思われますが、マックの異物混入事件をみていると、目で見えるものさえ除去できないなら、見えない添加物や薬品はどうなのかとつい勘ぐってしまいます。

 中国だからダメと批判するのも問題かと思われますが、「半数の工場が」と書かれてしまうと、不安です。ちなみに我が家が良く利用する、味の素の餃子の野菜は日本のものみたいで安心しました。(もちろん日本でも農薬問題はあると思いますが、問題はその程度や食品への衛生意識だと思われます)
   
表紙に戻る 食事 高齢者用宅配弁当