臆病な小心者でも生活は安定

性格による、将来の不安への対処方法(2015.1.26)

 自分の性格を分析すると、小心者で臆病だなとつくづく感じます。何をやるにもなかなか決められない。「石橋を叩いて渡る」なんていう諺がありますが、「石橋を叩いてから渡らない」という選択肢もあるなと思っています。

 一方で、どこから生じているのか分かりませんが、それなりのプライドもあり、馬鹿にされたくないとか、軽く見られたくない、という妙な自尊心があります。

 この二つの性格が合成されると、何か新しいことにチャレンジするときに「絶対に失敗したくない」という気持ちになります。

 つまり臆病なので、新しいことにはなかなか手を出さないのですが、どうしてもチャレンジの必要性もしくはやってみたい欲求が生じたときは、プライドを維持するため絶対に失敗しないようにと考えます。

 では失敗しないようにどうするか?ということですが、新しくチャレンジしなければならないことに伴うリスクを先ず考えます。これは想像をたくましくして、考えられるだけのリスクをすべていったん数え上げるということです。

 次に、そのリスクの中で、確率的に低いものを捨てます。まあ余力があったらそこまで考える、ということだと思います。

 リスクの全貌が見えてきたら対策を考えます。最初に考えるのは、そのリスクを避けるにはどうしたら良いかです。当然避ける方法もいろいろあるとおもわれますが、実行可能なものを考えます。

 しかしチャレンジする内容によっては、避けられないリスクもあります。その場合は、そのリスクを軽減するためにはどのような手段があるかを考えます。

 ではそういった手段がどうしても思い浮かばないときは、どうするか?これは正面から立ち向かうしかありません。がっぷり四つと言えば聞こえが良いですが、早い話しがプライドも何もかなぐり捨てて必死になるということでしょうか。

 ただし、私には「失敗したくない」という気持ちが強くありますので、同じ立ち向かうにしても、リスクに対する事前の評価をきちんと行い、どう立ち向かうかということに対して、事前にじっくり計画を練る、という傾向が強いです。

 さらに、自分が昔から体が弱かったことも影響しているのか、その計画の中で「無理はしない」というのも重要項目です。つまり無理せず、じっくり構えて、毎日少しずつ計画を達成するように行動し、大きなリスクと立ち向かうということです。

 というわけで、話しのテーマは早期退職に戻るのですが、私にとっては避けられないリスクだったので、このリスクを克服して、なんとか生活を維持するためにどうするのか?ということが6年ほど前の大きなテーマでした。

 その後当初の計画を少しずつ修正しながらも、まずまず安泰な毎日を送っていますが、どうしてうまくいったのかと考えると、もちろんタイミングよく高校の授業料減免制度が出来たことや父子家庭への補助制度があったことも大きなポイントですが、やはり家計簿(現状分析)とシミュレーション(将来のリスクへの正しい認識)の効果は大きかったなと思っています。

 さらにいえば、そのシミュレーション結果に従って、コツコツと無理をしない範囲で節約が出来たということも大きいと思います。

 そうやって今振り返って見ると、私自身の臆病で慎重で理屈っぽい性格が、良い方向に作用したのかなと、ちょっとだけうれしく思っています。


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