老後の家計を心配するなら

自分は老後に何をしたいのか(2015.4.4)

 どこかのテレビで、海外だと思いますが、宝くじの高額当選を2回も経験したというニュースが流れていました。まことにうらやましい限りですが、実際に国内で高額当選を果たした方は、そのお金を何に使っているんだろうと気になりました。

 ネットで調べてみると、国内の調査は見つかりませんでした。しかし海外では

・ すぐ仕事やめる 

・ キャンピングカーを買う

・ 大型浴槽を購入

・ 派手な消費は躊躇

・ 社会貢献

・ 豪遊

 等々となっていて、そういった消費を行った結果行き着く先は、当たり前ですが社会貢献をして喜ばれる人、お金を持ったことにより他人への不信感が増えてしまった人、豪遊して生活破綻した人、というように分かれ、最終的に一番多いのが、それまでの仕事をそれまでと同じように黙々と続ける人だそうです。

 一方宝くじを買う人は、これも海外の調査ですが、どちらかといえば低収入の人に偏る傾向があるようで、さらに言えば、自分の収入が低いと思っている人が多いとのことです。

 私の母親は以前100万円が当選したことがあり、新聞を持つ手が震えて、何回も数字を見直したといっていましたが、その後も買い続けているようなので、合計すると消費額と当選金はほぼ拮抗しているのではないかと思われます。

 というわけで、結論は特にないのですが、仮に身寄りのない、健康に不安を抱えているお年寄りが1億円当選したとしても使い道は限られているだろうなと思えます。

 そう考えると、特に老後、自分はいったい月々いくらぐらいの収入があれば、その生活に満足できるかと考えるのは大事なことであるようにも思えます。

 確かに国民年金だけでは食べていけないだろうなと思っていますが、住む家があって、とりあえず三食が食べられれば、最低限の生活は維持できそうです。

 私の場合はそれに家庭菜園を加えて、労働の対価として無料の野菜を得ています。また日ごろ健康のために行っているウォーキングは、野鳥観察のためにデジカメを購入したり、歩数計を購入したりしましたが、歩くという行為だけを見れば無料でお金はかかりません。

 フルートも楽器や楽譜の購入にお金が必要ですが、それ以外の一番大事な練習という部分にはお金は必要ないです。

 そうやって考えていくと、私の場合は唯一激しく消費しているのが旅行で、それも自分の収入にあわせて行き先を考えている現状では、無闇に浪費するという心配はなさそうです。

 というわけで、老後の家計を心配する場合は、自分が何をしたいのか、そしてそのための経費はいくら必要かということを考える必要がありそうで、当然ながら宝くじによる一角千金を夢見ても、あまり意味はないということになりそうです。(でもあたったらうれしいだろうなとは思っています)


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