年金だけでは都会に住めない

激安別荘で高齢者が1人暮らし(2016.2.23)

 テレビで、千葉か茨木の打ち捨てられそうになっている不動産を格安で購入し、そこに移住している一人暮らし高齢者が増えているという特集をやっていました。

 土地付きの1戸建て家屋で、以前は別荘として開発されたもののようですが、バブルの崩壊や東日本大震災の影響で資産価値が大きくさがって、今や投げ売り状態?になっているようです。

 テレビでは100万以下で買える物件もあると言っていましたので、試しにネットで激安別荘という文字を使ってちょっと調べてみました。

 すると「SUUMO」というサイトで検索できることが分かり、今それを見ながらこれを書いています。絞り込み検索で500万円以下を指定して、別荘・一戸建てまたはマンションを指定すると、このサイトで得られた結果は381件。

 それを安い順に並べ替えたら最安値は、長野県の木島平という場所にあるマンションで、値段がなんと50万円でした。専有面積は27m2ですから、ホテルの部屋と同じぐらい。

 目の前は木島平スキー場だそうですから、冬場は雪だらけ?夏場は何もない、という環境だと思います。

 もし自分なら、山ではなく海だろうなと思い、順に物件を見ていくと、私が白ギスの投げ釣りでよく行く伊豆の宇佐美にマンションがありました。

 37m2で100万。これを買って持っていれば、伊豆に釣りに行ったとき宿の心配をする必要はなさそうです。ただし安いものには理由があるはずで、それが何なのかは、紹介文だけではよく分かりません。

 ただ築年は1978年と書かれていますから、相当老朽化していることは間違いなさそうです。また宇佐美とはなっていますが、駅から4.4kmと書かれていますので、山の方に入った場所だと思われます。

 しかし他にも200万円以下で、格安の不動産がぞろぞろ出てきます。テレビでは、1戸建ての家に住んで野菜を作って暮らせば、基本的に老齢年金だけでなんとか暮らせるという事でしたが、確かにその可能性はあります。

 ただし日々食べていくだけなら何とかなりそうですが、交通が不便な分、車はどうするかとか、病気になった時どうするか、電気製品が壊れたらどうするのかといったことまで考えると、相当厳しい生活だろうなと思えます。

 とはいうものの、そういった場所でないと住めないという現実を抱え込んでしまう高齢者もいるということです。

 昨日は逃げ切り世代の記事を書きましたが、当然ながら、ご本人の努力以外の問題で、そういった生活にならざるを得ない逃げ切れなかった方もいるという事です。

 幸いに、テレビで紹介されている方たちは、今はその生活に満足しているという事でしたから、体の無理が効かなくなるまではなんとか生活していけるのだと思います。

 しかしその先はどうなるのか?自身の健康確保とともに、マイナス金利による資産の減少について、最新の注意を払う必要があるなと思っています。


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