老後の生活にも効率と積極性が必要

「面倒なことは後回し」では生き抜けない(2016.5.16)

 先日繰り上げ受給の手続きを終えていた老齢基礎年金の年金証書が、日本年金機構から送られてきました。2年ほどの繰り上げ受給となり、本来の額より12%ほど減額となりますが、早い時期からもらえる分、有効活用できると判断しました。

 通常の65歳受給の人と比べて損益が逆転するのは15年以上先のことで、それまで何が起きるか分からないというのも判断材料の一つになっています。

 ともかく手持ちの現金があるに越したことがないという判断でしょうか?今さら80歳になったら他の65歳受給の方と受給総額が逆転しますよと言われても、そんな年齢になってまで受給総額を他人と比べてもしょうがないだろうという気もします。

 結局手持ちのお金をいかに効率よく運用若しくは消費し、自分の老後の人生に役立てるかというビジョンがないといけないわけで、単に受給総額を比較しても意味がないと思います。

 先日ネットのニュースを見ていたら、最近何かと話題になっている「下流老人」になりやすい人の特徴という記事が出ていました。

 ダイヤモンド社の書籍オンラインの記事です。そこには二つの特徴が記されています。

 一つ目が「国や自治体の精度を知らない」さらに「その制度を利用できない」だそうです。これは私自身実感していることで、このブログにも何回か書いていますが。

 妻を失って父子家庭になって市役所等へ行く機会が増えましたが、その目的はネットで調べた支援制度や、市の広報に掲載されていた支援金制度についての質問でした。

 日本の社会福祉制度は実によくできていると感じるようになりましたが、それは自分から動いて申請することによってのみ活用できるのであって、待っているだけでは誰もそういった制度について教えてくれないし、助けてくれないということもよく分かりました。

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 二つ目が「少し先を想像する力」だそうで、要するにこのまま行ったらどんな生活が待っているかという事を予測して、その前に危機が訪れそうなら回避行動をとるという事でしょうか。

 それをせずに「なんとなくうまくいくに違いない」という思い込みで生活をしていると、ふと気が付いたら取り返しがつかない状態に陥っている、という事だと思います。

 性格的な問題もあるように思いますが、二つの項目に共通する背景は「面倒なことは後回し」という姿勢なのかなという気がします。 


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