定年以降の息子の教育費

 60歳定年までに貯金から取り崩さなければならない金額は、現状の生活を維持できれば、だいたい500〜600万円ぐらいであることが分かりました。次は60歳以降の生活設計ですが、息子の進学先によってその金額は変わります。

 第1章の「子供の教育費」というページを見ると、国立大学で240万、私立理系で520万という値が出ていますが、自宅から通えればこの額プラス交通費や昼食代となります。(一応大学進学を希望していますので)

 交通費や昼食代で月2万円かかるとすれば、4年間で2×12×4=96万となり、さらに100万がプラスされます。

 もしアパート生活と言うことにでもなれば、仕送りが必要になり、仮にこれを月10万とすれば10×12×4=480万となります。
 
 ということは、国立大学で自宅通学なら240+100=340万、私立の理系大学でアパート住まいとなると520+480=1000万という大きな数値になります。

 これらの負担に耐えながら、家計が維持できるかというのが、私の場合将来設計をする上で大きなポイントになっています。

 またそのような現状を踏まえて、収入の方を考えると、60歳以降働かず年金だけで暮らすパターンと、これまで同様なんらかの非常勤講師を続ける方法があります。

 現状では体力のことを考えながら、また社会との接点を失わないためにも、非常勤講師の仕事は2年ぐらい続けたいなと思っています。

 さらに私の場合は60歳から共済年金がもらえる最後の世代であることも大きなポイントです。この額もすでにだいたいの数値が分かっています。年間145万円程度になるようです。

 以上のことを収入と支出に分けてまとめると、先ず収入は

年齢 息子の学年 年金 非常勤講師 小計
2013 60 大学1年 145 100 245
2014 61 大学2年 145 100 245
2015 62 大学3年 145 145
2016 63 大学4年 145 145
小計 580 200 780

 

 教育費としての支出は

国立大学
自宅通学
国立大学
アパート
私立大学
自宅通学
私立大学
アパート
2013 85 180 155 250
2014 85 180 155 250
2015 85 180 155 250
2016 85 180 155 250
小計 340 720 620 1000


 つまり年金以外の収入の大部分が教育費に消えると言うことですから、生活費に回せるお金は年金や貯金で賄う事になります。 

 従って早期退職をする場合は、子供の教育費をきちんと見積もっておかないと家計は破綻する可能性が大きいと言うことです。

 こういったことを年度ごとにまとめていくと、自分自身が早期退職をするときに必要な貯金金額を予想することが出来ます。次は65歳以降の考え方です。


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