高齢者二人世帯の生活費

統計値から考える将来設計(二人世帯の場合)(2012.10.24)

 60歳以上の高齢者が二人で生活する場合の生活費はいくらぐらいかという数字も出ています。二人と言うことで、先ず食費がほぼ倍の62493円になっています。つまり3万円の増。

 住居費は4000円増えて16240円。光熱水道費は8000円増えて20877円。家具家事用品が4000円増。被服及び履き物が2000円増。保健医療は当然倍増して7000円増。交通通信も倍増で12000円増。教養娯楽は9000円増。その他が23000円増。

 一人の場合もそうですが、どうもこのその他という項目の内容がよく分かりません。しかしそれはそれとして、結果は一人に較べて消費支出が約10万円増で、税・社会保険料の支払いは19000円増となります。

 要するに一人だったら15〜16万で済むのが、二入だったら27万ぐらいかかるということで、これに対して年金等の収入は22万弱となり不足分が約53000円ぐらい生じているそうです。

 ということは、月53000なので年間は64万ぐらい。これで10年だと640万、20年だと1280万、30年だと1920万。つまり2000万の貯蓄が必要だということですね。

 これではとても生活できない、という声も聞こえてきそうですが、もし月5万ぐらいのアルバイトやパート、更には副収入等の道があれば、年間60万。

 これを5年間続ける事が出来れば300万ですから、必要貯蓄額は1700万となります。同様に、もし月10万の収入の道があれば、5年間で600万稼げますので、必要貯蓄額は1400万となります。

 問題はこの5年間に、まだ体力が維持できて、さらに働ける環境をうまく見つけることが出来るかということです。

 私の場合は、教員ですので、現在の職場環境から考えると、希望すれば月5〜10万程度の収入の道は確保できますので恵まれているとは思います。

 ただ昨今の教育界の事情を考えると、授業への精神的負担や体力的消耗は昔に較べるとう〜んと大きくなっているように感じられますので、今の私の健康状態では厳しいなと感じています。

 また恵まれた環境にあるとはいえ、働ける期限は最長5年だと思いますので、その間に得られる収入は、月10万稼いだとしても最大600万程度かなと思っています。(中にはフルタイム時と同様の勤務をして、もっと一杯もらっている人もいるみたいです)

 一方現在私が試みているアフィリエイト等の収入では、使用している会社が存続し、私自身が様々な情報提供を行い、ある程度のアクセス数が確保できていれば、基本的に定年のようなものはありません。

 従って、こういった副収入の道を、例えば月2万でも確保できれば、年間24万。10年続けて240万。20年で480万。さらにこれだけの長い期間続けることが出来れば収入のさらなるアップも望めます。

 そういった意味では、収入は65歳までと決めつけるのではなく、10年20年先を見据えた、長期的な視野に立った将来計画が必要かなと思っています。


表紙に戻る 生活設計 5年間の無年金期間