何が起きるか分からない?

予期せぬ事件で老後破綻が起きる可能性(2015.9.27)

 自分の最後がいつになるかは分かりませんが、とりあえず最後が近づいたとき500〜1000万円ぐらいの預貯金があると、万が一の場合にも最低限の対応は出来そうです。

 しかしそれが無い場合はどうするのか?大変重いテーマで、それが最近話題になっている貧困老人、下流老人、老後破綻という語句に代表される状態なのかなという気がします。

 一般的には、一人一人の人生は自己責任であり、その人の生活観や職業意識、将来計画等に左右されることが多いのですが、予期せぬ出来事や事件、事故、災害に巻き込まれる場合もあり、その場合は必ずしも本人だけの責任とはいえないはずです。

 その時に何が出来るかというのが問題になるわけですが、自分で出来ることの一つはやはり保険でしょうか?私自身は61歳になって以後保険料が高騰することが分かって医療保険への加入を断念しましたが(高血圧と言う持病で加入できない保険も多いので)、もしかすると今後入りなおす必要があるかなということは考えています。

 また傷害保険関係は、僅かですが入っています。家の火災保険も入っていますが、天災の場合どの程度補償されるのかといった細かい規定は把握していないので、これもきちんと見直す必要があるなと思います。

 しかし予期せぬ出来事は、まさに予期できないから困るわけで、そのできごとによって大きな損害を受けたり、収入を得られなくなったりすると、それがきっかけで一気に転落という可能性が常にあります。

 まあ人生80年のなかで、そういったリスクはいくつかすでに経験してきていますが、後20年弱何が起きるか分かりません。我が家の今後の重大リスクとして、あえて予想できるのは、私や息子の予期せぬ大病。予期せぬ事故による障害。この確率が一番大きそう。

 他には息子の就職失敗。うっかり息子が誰かの保証人になってしまった。実家の母親がオレオレ詐欺等に引っかかる(引っかかるほどの資産はなさそうですが)。地震や火災による家屋の喪失。ネットのハッキングによる貯蓄の喪失。自宅の家財が盗まれる。

 予想できる範囲でもいくつか考えることは出来ます。これらすべてに対応しようとすると、今度は余計な経費(保険料等)が必要になり、その支出で貧困に転落なんて言う本末転倒の状況もおきるかも知れません。

 最後は確率の問題で、普通の人は、「まさか自分にはそんなことは起こらないだろう」と思うわけですが、私自身妻を失ったときは、まさにその心境でした。

 今回の鬼怒川の堤防決壊によっておきた洪水事故でも、ほとんどの人は「まさか自分の家が・・・」と思っていたはずです。すべて確率的な現象ですが、どこまでリスクをとれるのか?その見極めが大事だと思います。

 ただこれはまだ私が60代だから言えるのであって、現に70歳を越え、収入が望めない状態でリスクを背負ってしまうと老後破綻が現実になります。

 その意味でも、10年20年先を常に意識しないといけないんだろうなと40代後半あたりから考えるようになっています。


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