株の儲けと確率

株の儲けは確率と同じ?

 私自身も経験がありますが、購入したが予想に反してスルスルと上がっていったこともあり、そんなときは短期で買値の1.5倍になったりします。

 あのとき勇気を出してもっと買っておけば良かった、なんて悔やむこともありあましたが、逆に予想に反してズルズル落ちていくことも多く、トータルすればマイナスです。

 で、やはり株の予想は難しいなという単純な結論になるわけですが、例えばたまたま購入した株が次々と上昇するというラッキーな(買った本人からすれば予想通り)展開を経験する人も、投資家が1000人いれば100人ぐらいは確率的に存在しそうです。

 だからといって、これらの方々がタイミング良く上がった頂点で売っているかというと、それもまた確率になるわけで、少なくとも半分ぐらいの人は失敗するのではと思っています。

 一方逆に、買えば買うほど、すべての株が下がっていくというとんでもない経験をする投資家も、1000人の中には存在すると思われます。

 しかしそれでも持ち続けて、最後には回復してニコニコ顔をする人と、さらに損を上乗せする人もいるはずです。

 もちろんこれらの人たちは宝くじに当たるような確率でそれを経験するわけですが、どちらにしても、それが確率的にたまたまそうなったのか、それとも本当にその人の研究成果でそうなったのかを検証することは難しいはずです。

 つまり上がると予想して買った株が、実際に上昇したとき、それは自分の予想が正しかったのか、それとも単にたまたま上がっただけなのか区別が出来ないということです。(普通は自分の予想が当たったと思いたいですね)

 もし本当の意味で上がることを予想したのなら、どこまで上がるかも論理的に予想して、そこで売ればいいわけですが、実際にはそこまで考えて買う人は少ないと思うので、私も含めた大半の人は売り時を誤ると言うことになりそうです。


プロには勝てない

 結局株式投資の場合は、買いも売りも、そのタイミングを見極めることはひじょうに難しいというのが単純な結論になります。

 ただ短期的には、業績修正のニュースがあると、株価は反応します。従って誰よりも早くそのニュースや情報を仕入れた人は、もしかしたら短期に儲けることが出来るのかもしれませんが、一歩間違えばインサイダー取引となります。

 また業績修正があり株価が変動するだろうと予想している人もいるはずなので、その人たちは発表が行われるより前に、すでに売買を行っているかもしれません。

 となると、私のような素人は情報力ではとても太刀打ちできませんから、短期で勝負するならテクニカル的なチャートと板を見ながら取引をせざるを得ませんが、それとて1日中見ているわけには行きませんので、やはりプロや職業として売買を行っている人とは差が付いてしまいます。

 とすると残された道は何だろうかと考えると、まあ気楽に遊び心で楽しむぐらいの余裕で投資を行うか、資本主義経済の発展を信じて、個別銘柄を買いたいなら、優良企業の積み立て投資(るいとう)を行うぐらいがいいのかなと思っています。 


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