ゆらぎの安値と高値を考える
以前は少額の投資ではミニ株による投資しか方法がなく、これは指し値が出来ると言っても前日までに希望をネットで申し込んで、その額になったら買えるまたは売れるという程度のものでした。
それがデイトレードがもてはやされるようになり、今目の前で行われている取引の様子を眺めながら、これなら今より20円安いところで買いを入れみよう、みたいな事が瞬時に出来るようになりました。
一方前日の終値または当日の始値から株価は揺らいでいくわけですが、極端な材料が出ない限り、その揺らぎは始値直後の値(しばらくして落ち着いた頃)を基準にして上下すると考えると(上下の確率は2分の1と考えているので)、自ずとその日の株価は、最低いくら、最高いくらぐらいの揺らぎになるかが分かるのではないかと考えました。
それは例えば過去1ヶ月ぐらいの間に始値からその日の最安値、最高値の平均をとれば、平均的なゆらぎの幅が計算で求められます。
そこで計算で得られた値幅の数値より若干低く指し値の買いを入れ、買えたら値幅の最高値よりこれまた若干低く売値を設定して売ってみるという方法を考えて、実際にやってみることにしました。
単純です。
本来の投資という意味からははずれた行為ですが、値幅で儲けるという考え方ですね。
実際にやってみたら
安い価格に買いを入れ、買えたら売るという方法を試みました。当然安く設定しすぎて買えなかったり、買ったものの売り価格まで達せず売れなかったりと、思い通りにはいきません。
1日で売買を終了するはずが、売値に届かず翌日に持ち越し、翌日はさらに下がるという嫌な経験もしました。ただトータルで見ると少しだけ利が乗るようになりました。
ところが人間というのは欲深いもので、利が乗るようになってくると、さらにとか、もっとという欲が出て、結局売り時を逃す、という株式投資の原点に戻ったかのような売買を行い、トータルではトントンの状態になっています。
エクセルを使って一生懸命計算したりして得られた数値をそのまま売買の数値に置き換えれば良いだけなのに、感情がどうしても邪魔をします。
理論よりも精神面を鍛えないと、なかなか株式投資は難しいです。その点、いわゆる一時期言われていたプログラム売買は、人間の感情を廃しているので有利なのかなとも思えますが、そこまではやっていません。
しかし多数の人が同じ手法のプログラム売買を始めたら、株価は動かなくなるような気がします。人間の思惑が入り乱れているからこそ、ランダムウォークをするのであって、プログラムが主流になったら誰もが同じ値で買いを入れ、同じ値で売る事が予想されます。
それはおよそ投資とはかけ離れた行動のように思えますが、まだ良くイメージが湧きません。