株式投資再開

日本の銀行は国内で利益を得られなくなっている?(2014.7.3)

 5月ぐらいから、若干余裕の出来た資金100万円を使って、少しだけ株式投資を再開しています。以前書いたように、図書館から会社四季報を借りてきて眺めてみたり、証券会社のスクリーニング機能を使って、自分好みの銘柄を選んでみましたた。

 さらにそれらの銘柄の個々の特徴をネットで調べ、なんとなくこれがよさそうだという銘柄の候補を20〜30抽出。

 私が選んでいる条件は

・ 売上高が順調に増えていること

・ 超高齢化社会を迎えるにあたって、今後も需要がありそうなこと

・ 最低購入資金が30万以下であること(出来れば3つぐらいの銘柄を組み合わせたいと思っていました)

・ 有利子負債が少ないこと

なんてことを基本条件として選びました。しかしその過程で、ここ20年ぐらいで、大きな有利子負債を抱える企業がずいぶん減っているんだなという感触を持ちました。

 要するに企業はバブル時の経営悪化に懲りて、あまり銀行に頼らない経営体質を作り出そうと努力してきたのかなと思えます。しかしそうするためには、企業としての売り上げを増やすと同時に、支出を出来るだけ削らなければならず、それが派遣労働やパート労働者の増加等につながっているのではと思うようになりました。

 一方、企業がそういった財務体質を改善したことによって、以前よく見られたように、銀行からお金を借りて設備投資をするといった動きが減り、銀行は国内で資金を貸し出し利ざやを得るという機会が減っているように思われます。

 ということは、銀行は個人の住宅ローンに力を入れたり、国債を買ったりすることにより、なんとか利益を得ているという状態なのかなと想像していました。

 こんなことを考えていたら、今日の新聞に「邦銀 海外融資に力」という記事が出ていて、要するに国内での貸し出しが伸びないので、再び海外での買出しに意欲が出ているということのようです。

 この記事を読むと、今の銀行は国内では利益が得られない体質になってしまったということが分かり、逆に個々の企業の財務基盤が、庶民の低賃金を支えに確立されたという状況になっているように思います。

 だからどうすればよいのか、というような結論はないのですが、新たに株式投資に再チャレンジするに当たって、昔とはだいぶ様相が異なっているなという感触が得られたというのが一つの結論です。

 というわけで、上記の条件で選んだ会社の中から、チャートを見て、全体的に上昇トレンドにある銘柄をさらにいくつか抽出し、いわゆる「順張り」という手法で投資を少しだけ再開。

 この二ヶ月で、5%ぐらいの利益が出たように思いますが、これはたまたま時期がよかったのだと思っています。ただ株価の動きを注視するようになると、経済の動きにも敏感になることは間違いありません。


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