退職金特別金利と税金、解約理由の申告(2013.10.21)
10月半ばとなり、今年度に60歳になった方は来年3月の退職時期が近づいてきたなあと感じている方も多いと思います。来年以降は、厚生年金もすぐには受給できませんので、退職後も働くぞと思っている方もいると思います。
我々教員の世界も同様で、やはり例え1年間でも収入がまったくないという状態は困ると考える人が多いのか、来年度のいわゆる正規教員でない雇用形態(再任用や非常勤講師)を希望している人も例年になく多いようです。
それはそれとして現状では60歳で一応一区切りという雇用形態が多いと思いますので、当然職場からは退職金が支給されるはずです。
私自身は早期退職ですから、通常よりも少ない退職金となりましたが、それでもいつももらえるボーナスとは1桁違っていますから、「このお金をどうしよう?」と悩みました。
もちろん悩みの内容は、当面必要な支出(住宅ローンの残債を一括返済、退職翌年の住民税、健康保険料、子供の教育資金等)を考えて、「あ〜、ずいぶん減っちゃうなあ」ということが第一。
次が、それでも少しは残るから、それをどのように活用しようか、というこちらはちょっとだけ嬉しい悩みもありました。退職という大きなイベントがあったんだから記念に「世界旅行」なんて事も考えましたが、ちょうど息子が受験期だったtめ、そんな余裕は全くありませんでした。
また退職直前の数か月は、それまでの疲労がたまっていて、自律神経失調症症状が出ていましたから、記念にどこかへ行こう、という気力そのものが削がれていたと思います。
結局何のイベントもなくそのまま4月に突入。当面必要のないお金は定期預金かなと考え、退職時だけに使うことが出来る、各銀行の退職金優遇プランの定期預金をいろいろ調査。
金利の少ない時でしたが、それでも1〜2%という金利に目を奪われました。というわけで、自宅近くにある銀行の金利を片っ端からネットで調べ、比較的金利が高くて、なおかつ利用しやすい銀行を二つ選んで、少ない退職金を二つに分けて預金。
その内の一つは息子の教育資金(大学の学費用)と割り切って、そこから引き出すように計画。
ちなみに優れているという金利ですが、表面上1%とか2%という優遇金利がデカデカと宣伝されていますが、よく見ると適用は三ヶ月ものとから六ヶ月ものと書いてあります。
つまり年利ではないということで、いくら2%と書いてあっても、それが三ヶ月ものなら4分の1の0.5%に過ぎないと言うことになります。つまり1000万預けて1年間で5万円の利息がつくということで、20万円ではないということです。
それでも通常の定期預金よりはるかによい金利になるわけですが、実際には更にここから税金が引かれます。以前でも20%という信じられない税率でしたが、今年からはこれに復興特別所得税が加わって20.315%。
つまり上記の5万円の中で実際に受け取ることが出来る利息は、以前は4万だったのが、今は39842円になってしまうということとです。
こんな税金を取っておいて、企業は減税というのがどうにも不思議です。
さらに、先日息子の学費を払うために某銀行で解約を申し出たところ、言い方は丁寧ですが、「何に使うのか?」と聞かれ、よくよく考えると「自分の預金なのにプライバシーを公開しなくてはいけないなんて不愉快だな」と感じました。
次回降ろすときは、再契約をしないで、もっと違う形で運用しやすいように分散預金をしようかなとおもっています。
追記:2014年4月に入り、再度学費を引き出す必要性が生じたため、この定期はいったん解約。普通口座に移しました。
今後は各金融機関の金利を再度調査して、数百円も良いから効率の良い金融機関に預けようと思っています。
ともかく解約した銀行は、なんとなく慇懃無礼で、金を預かってやっている、というような態度が見えて不愉快でした。