株式は10連騰
しかし景気回復の実感はありません

2017.10.16

 今日も株式は上昇。日経平均のチャートを見ると、実質的な選挙戦に入った10/2ぐらいから上昇が始まり、今日までなんと10連騰だそうです。

 この間経済状況はこれまでとほとんど変わっていません。ヤフーファイナンスの様々な解説を読むと、上昇原因について何やらそれっぽい理由がいろいろと書かれていますが、選挙と同じ時期に上昇が始まったこの相場は、何となく作られた相場のようにも思えます。

 つまり景気は良くなっている。これからも景気は良くなるはず、という期待感をもたせ、そのためには現在の政権が維持された方が望ましい、という心理的作戦かなという気もします。

 実際安倍総理は、自民党の政策で経済が良くなり雇用が改善されたと力説していますから、それに共鳴した人たちが、今こそ株を買い支えるときだと認識しているのかもしれません。

 一方最近になって、2万円前後で停滞を続けていた日経225がいつの間にか21000円を突破する現状を見て、「出遅れた」と感じた個人投資家が参戦を始めた、なんていうニュースがありました。

 株に身勝手な予想は厳禁ですが、個人投資家が大挙して我も我もと押し寄せる頃に株価はピークを迎えるということが多いようです。

 同時に雰囲気的にどうも過熱気味だと思われるので、明日あたりから、私は少しずつわずかでも利益が出ている銘柄を売却して行こうかなと思っています。

 そんなことを考えながら、とりあえず今日は静観。まあ日経の上昇の割に、自分の持ち株が上がっていないということもちょっと不満です。

 というわけで、午前中はいつものように旅行ブログを更新。お昼は寒いので肉と野菜の煮込みうどんにしました。午後は、11月に再びバンコク旅行に行くことにしたので、その宿泊先について調査。

 いくつか候補が見つかったので、今後さらに詳細を調べて予約の予定です。つい先日ですが、アヴァンティリゾートいう旅行代理店が営業を停止したというニュースがあり、被害にあわれた方も多数いるようです。

 ちょっと前にも「てるみくらぶ」という旅行代理店が倒産。こういう話を聞くと、「景気は回復している」と力説している選挙中の話は、どうも信じられません。

 倒産はいろいろな理由があると思いますが、利用者は給料が上がらないので、なるべく安い費用で出かけたいという気持ちが強く、少しでも安い代金を求めて右往左往しているのではという気もします。

 そのため、他よりも少しでも安い価格を提示しないと利用者が集まりませんので、その分利益が出ないということになり、それを繰り返しているうちに負債が大きくなり返済不能ということになるのだと思っています。

 つまり株価が上がって見かけの景気は良くなっているように見えますが、実質的な給料が減り、社会保障費用として納めなくてはいけないお金がどんどん増えているわけで、さらに企業は内部留保を増やすということになると、ただひたすら生き抜くために働くという、それこそ夢も希望もない人生になっている人が増えているように思います。

 とはいうものの、こうやって批判はできても、「じゃあどうするんだ?」と聞かれると、私には答えることができません。少子高齢化という現状がこれからも続くと思うと、現状と同じ政策を維持するなら解決の糸口は見えません。

 さてどうなるのか?現状では自民党有利との報道が盛んですが、「自民党なら何とかしてくれるかもしれない」という淡い期待があるのかもしれません。

 しかし私には、その期待は裏切られ続けるのではという不安があります。しかしだからと言って野党かということになると、これまた、強い党、人気がある党にすり寄るような人が多いのでは、とても政権は任せられないという気になります。


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