感情に流されて売却のタイミングを逃す

2017.1.30

 なんだかやけに物が高くなってきたなと感じている人も多いと思います。1月27日付の毎日新聞朝刊には「生活必需品値上がり」という記事があり、消費者物価指数で17年に上昇が目立った品目という表が出ています。

 これによれば灯油が23.9%、ガソリンが10.9%、ビールが4.5%、牛肉3.9%、電気代3.2%となっています。また食料は0.9%の値上がりとも書かれていますが、実際のスーパーを見て回ると、とてもそんな小さい数値じゃないだろうという気がします。

 農家の方も苦労されているのだと思いますが、以前は束や何個か入ったものが150〜200円で販売されていましたが、今や個数が減り、なおかつ値段も高いという状況です。

 また精肉コーナーでは、100g100円ぐらいの鶏肉はなかなか見つからず、国産の豚肉は、場合によっては100g250円ぐらいしています。

 その横には輸入肉が多少安くなって並べられていますので、これを買うのもやむを得ないかという気もするのですが、肉の処理方法や日本への運搬に時間がかかることを考えると、なかなか手が出ません。

 さらに魚もうなぎの稚魚が採れないとか、サケが不漁、イカも姿が見えないというようなニュースがあり、これはやむを得ないかと思って海外で採れた魚の干物なんかを買っています。

 唯一「ありがたいな」と思っているのはイワシの豊漁でしょうか。1匹50〜70円ぐらいで販売されていることが多いので、塩焼き、フライ、かば焼き等にしています。

 というわけで、ともかく食糧品の値上がりを切実に感じています。一方家電製品は高性能のものが安く手に入るようになったなとは思っています。

 つい先日テレビを40インチのものに買い替えましたが、実に見やすいです。これが7万円ぐらいでした。しかしメーカーは薄利多売にならざるを得ず、一方で購入者は減っていると思われるので、利益は伸びないだろうなと思っています。

 サラリーマンの方は、必死に働いて、安倍さん主導のもと3から4%の賃上げが予定されているようで羨ましい限りです。年金の場合はほとんど値上げは叶わず、場合によっては減額だけが行われるというシステムになっていますから、早期に自助努力をするしかないとは思っています。

 というわけで、最近よく見かけるようになった積み立てNISAの検討も始めています。また株式投資も、巷の書籍の題名でよく見かけるような10倍株なんて言う言葉に惑わされず、毎年少しずつ増えればよいという観点で銘柄を選んでいます。

 しかしそうは思っていても実際に数字の動きを見ると心が動きます。今日は朝9時にコンピューター前に座り、最初にメールをチェック。

 9時15分ごろに株式をチェックすると、米国の下げに引きずられて?何となく冴えない株価でした。しかしその中で先日いったん売却し利益を確定したものの、まだ行けそうだと思って買い戻した3901マークラインズが急騰。

 「こりゃ調子いいや。売却だ」とおもったものの、ここで内心に悪魔の囁きが・・・。「この勢いなら午後になったらもっと上がるのでは」という声が聞こえ売却を逡巡。

 ちょっと旅行ブログを書いていたらいつの間にか下降に転じていまいた。こうなるといったん上がった数字に目を奪われ、なかなか売却の踏ん切りがつきません。

 昼食を食べて買い物に行って帰ってきたら、日経平均そのものも大きく下落していて、「なんだやっぱりあの時売却すべきだったんだ」といういつもの後悔をしています。

 諸物価高騰の折ですから、わずかな利益を積み重ねるべきだと頭では分かっているつもりですが、なかなか感情に動かされて実行できないもんです。

 とはいえ売却して損したわけでもなく、明日またもっと上がる可能性もありますので、まあゆるゆるのんびりやるしかないと思っています。というところでそろそろ夕食の準備です。今日はおでんの予定です。


表紙に戻る 資産運用(株式) 株主総会に参加