息子の留学中に一人暮らしを実感

明日は息子が留学先から帰国(2014.3.10)

 明日の夜、息子が一ヶ月の留学先から帰ってきます。どんな顔つきで帰ってくるのかちょっと楽しみ。たかだか一ヶ月ですからそんなに変わらないだろうという気もしますが、子供の成長は早いという意識もあります。

 ましてや私自身、新婚旅行で初めて海外旅行を体験。行き先はハワイ。

 ワイキキに到着後、そこら中にいるムキムキの大男や、はち切れんばかりのドレスに身を包んだおばさん、カラフルなアロハを着こなすビジネスマン、グラマラスな肢体を誇らしげに見せる美女を見て、「うわ〜、こんな世界が本当にあったんだ」と大きなカルチャーショックを受けたことを今でも思い出します。

 不思議なもので、人間というのは、映像で見るだけでは実感できないようで、いくつかの交通機関を使ってその場に行き、自分の目で景色を見て、同時に音や匂い、皮膚の感覚等、様々な五感でその場の雰囲気を体験することによって、初めて「その場所に行ったんだ」という実感が伴うようです。

 つまりいくらDVDで迫力ある大画面を見て、高級なアンプで原音に忠実な音を再生しても、それはあくまで映像と音の記憶であって、その画像が例えばハワイであっても、ハワイという場所を実感することは出来ないと言うことです。

 と同時に実感を伴った体験というのは、意識にも変革を与えるようで、それまで「英語は苦手です」と公言してはばからなかった理系の私が、現地でなんとか少しでも英会話が出来ればと思い、あらためてちょっと自分なりに勉強してTOEICを受験する動機にもなりました。

 初めての受験はたしか300点台という悲惨な点数だったと思います。その後通勤時に英会話のテキストを聞いたり、暇なときに英文のニュースを1行1行訳してみたり、というようなお金をほとんど使わない地道な努力でなんとか600点台に到達。

 これなら最低限の旅行会話は出来そうだと思い、以後受験はしていません。しかしハワイやバンコク、今年はケアンズに行き、実践的に英語を駆使。曲がりなりにもこちらが言いたいことは通じているようなので、自分なりにずいぶん進歩したなとは思っています。

 まあそんな感触がありますから、息子もホームスティ先で、ホストファミリーとは英語でやりとりをしているはずで、私以上に様々なカルチャーショックを味わっていると思います。

 最近はLINEを使うことによって、ほぼリアルタイムで連絡を取ることも出来、滞在中邪魔にならない範囲でやりとりもしていますが、「面白い」「帰りたくない」という前向きな言葉を聞いて、高い費用を払ったカイがあったかなと思っています。

 一方、この間私は20日間ほど一人暮らし(前半はケアンズ旅行)でしたが、前にも書いたように、一人暮らしの生活費であるとか、一人暮らしの心境その他について、いろいろ考えることもありました。

 息子は語学とカルチャーショック、私はケアンズ旅行と今後の見通しという、お互いに今後を考えるよい機会になったと思っています。
  
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