共通の目的がないと・・・

高齢者のコミュニケーションサロンについて調べてみると(2014.4.25)

  昨日からの続きです。高齢者同士または高齢者と若い方たちのコミュニケーションが必要だなと思ったのですが、たぶん現実にそういった活動をしている団体もあるのではないかと思い、ネットで調べてみました。

 そこで「高齢者のコミュニケーションサロン」という検索語句で探したところ、目に付いたのが「高齢者サロン」に対するアンケート結果です。「Nursing−plaza.com」というサイトが発表しています。

 アンケートの回答者数は1300名とありますが、それがどういう形で選ばれたのかは不明です。回答者の年齢構成は10代から80代までで、30代の回答者が一番多いようです。また男性が4割、女性が6割です。

 先ず高齢者サロンの認知度ですが、4分の1は知っていたと答えていますが、4分の3ははじめて知ったということで、私同様認知度はかなり低いと思われます。さらに自分または家族、親戚の利用経験では「ある」が約7%で、あとは「ない」となっています。

 サロンでのサービスですが、「おしゃべり」「食事」「体操」「カラオケ」「料理」「健康指導」「創作活動」「介護予防指導」等となっています。

 正直なところ、この項目を読んで、「よし、じゃあ私も参加してみよう!」という気にはならないなと感じてしまいました。「どうしてかな?」と自分自身に心に問いかけてみると、たとえば同年代の人が集まって、いきなり「おしゃべりを楽しんでください」と言われたって、私なんかでは到底出来ないなと思えてしまうからです。

 一緒に食事をしたり、体を動かすことをしたりすれば、回を重ねることによって自然にコミュニケーションが生まれるとは思いますが、人見知りやもともと社交好きでない私などは、最初から面倒だなと思えてしまいます。

 わざわざ、こういったことのためにある場所に集まって何かをするぐらいなら、碁会所に行って碁を打ちながら話をしたり、釣りに行って、周辺のおじさんに話しかけたり(最近良く話しかけられます)、それこそウォーキングツアーや日帰り観光バスツアーに出かけで、同行者と何気なく話をするほうが良いのではと思えます。

 つまり単に集まって話をしましょう、というのではなく、何らかの目的を持って集まらないと、こういったサロンの運営は難しいんだろうなということです。

 しかし一方で上に書いたように、どこかに行くとか、何かに参加するというのは基本的に多少大きなお金が必要で、年金を使ってギリギリの生活を強いられている高齢者の方がいる場合は、こういったサロンの存在価値も大きいなと思われます。

 実際アンケートの最後のほうで、高齢者サロンを利用するに当たり、問題点は何ですか、という質問があり、回答でもっとも多いのが「料金が高い」ということです。

 実際の参加費用の実態を知らないので、うまくコメントできないのですが、もしこういったサロンを営業しているのだとすれば、当然利益が必要ですから参加費は高くなりそうです。

 だとするとNPO法人あたりが活躍しているのかなと思われますが、まだ確かめていません。私自身はあと4年で65歳になりますので、それまでにこういったことについても知識を得ておいたほうが良いなと感じています。
  
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