何を見て詐欺と判断したのか

詐欺葉書の判別について(2014.10.11)

 一時期「オレオレ詐欺」は「振り込め詐欺」という名称になり、さらに「母さん助けて詐欺」という名前に変わったと記憶していますが、最後の名称はあまり普及していないようです。NHKのニュースあたりでも、相変わらず「振り込め詐欺」という名称を使っているような気がします。

 それはそれとして、多額の現金がすぐに用意できるなんて、なんてうらやましい資産環境だと思わないでもなかったのですが、その後に認知症等にかかっている方の被害が大きいということを聞いて、「こりゃやはりとんでもなく悪質だな」と考えが大きく変わりました。

 我が家の母親は84歳になりましたが、今のところ認知症の傾向はほとんどないので助かっています。それでも時折悪質な電話がかかってくるようなので、先日書いたようにナンバーディスプレイを導入して、フリーダイヤルやトクメイ電話には出ないように伝えてあります。

 というわけで、昨日からの続きです。我が家に来た詐欺と思われる「民事訴訟裁判通知書」ですが、疑問点が多数浮かび、これがベネッセの名簿流出と関係あるのかどうかは不明ですが、時期的に一致しているので、もしかしたらという疑いを持っています。

 疑問点ですが

1. そもそも裁判沙汰になるようなことをしていた記憶が一切ない

2. 宛名はすでに他界している妻へのもので、これはベネッセに登録していたのが妻の名前なので、ここに疑いの根拠があります

3. 妻名義の資産の整理はすべて5年前に終了している

4. もしこれが本当なら、こんな重要な通知が単にはがき1枚で来るわけがない

5. もっともらしい文書になっていますが、「訴状が提出された」と書かれているだけで、どんな内容なのかまったく不明

6. 「総合消費者特例法」上という記載がありますが、そもそもこんな法律が存在しない

7. 連絡先の電話番号をネットで検索しても、事業者の登録情報はない

8. 該当住所に表記された建物は存在しない(グーグルマップで見ていますが、駅の構内みたいです)

 というわけで、要するに脅し文句を並べて電話をさせ、そこで訴訟内容については曖昧にしながら、個人情報を盗み出したりする手口かなと思われます。

 ネットで検索しても、多数の公的機関が「電話をするな」と書いています。ただ私の場合はこういったネット情報を利用して、詐欺云々の判別をすることが出来ますが、実家の母親の場合はそうもいかないような気もします。

 今日は、このはがきを実家に持参して、こんなはがきが来ても無視するように伝えてこようと思っています。
   
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