有権者は円安、物価高を支持?

政党支持率アンケートを見て感じたこと(2014.11.26)

 昨日夜夕食を食べながらNHKのニュースを見ていたところ、今回の衆議院選挙に関係した世論調査をNHKが行ったそうで、その結果を報じていました。

 正直なところ、思った以上に自民党への支持率が高かったので、こりゃあ選挙後も景気回復すなわち株価上昇というよく分からない指標を元に、円安、物価高、社会保障圧縮の流れが継続するなと感じました。

 いろいろなニュースを見たり聞いたりしている内に何となく分かってきたことがありますが、一つは自民党は今選挙をやれば勝てるもしくは来年選挙をやるよりは議席数確保がたやすい、と考えているように思われます。(でないとわざわざ負けるような選挙をやるようには思えません)

 さらに、「景気拡大」「この道しかない」と叫ぶことによって、解散前の大臣不祥事や沖縄問題、原発再稼動問題、領土問題等、自民党にとって不利になりそうな話題から視点をずらしているようにも感じます。

 確かにこの2年間株が上がり、一部の富裕層には恩恵がありました。しかし雇用が促進したと言っても、増えたのは非正規雇用者です。これをもって雇用が回復したとはいえないような気がしますが、実際非正規雇用の増加という文字は、安倍総理の口からは出ていないように思われます。

 それでも、この2年間、とりあえず良い悪いは別にして、政治が少し動き、世の中にも動きが見られたということを評価する人も多いのだと思います。

 そしてそうやって国を動かす力のある政党に、将来どうなるか分からないものの、とりあえず自分達の未来を託そう、と考えている人が多数いるため、それが支持率になってあらわれているわけです。

 また野党の一部は離合集散を繰り返し、折角票を入れても、あっという間に反故にされる。それだったら与党野党を問わず、党としての主張をきちんと明確にして、長い年月にわたって活動を行っている政党に票を入れたほうが良い、と考える人もいると思います。

 そういったもろもろの考えが政党支持率に反映しているわけですが、大臣や議員さんに不祥事が起きたとき、もちろん本人が攻められるのは当たり前ですが、同時にそういった人を選んでしまった選挙民の品格も問われます。

 従って、情けない国民からは情けない議員さんしか生まれないという揶揄が生まれないような投票行動をすべきだろうなと思っています。

 というわけで以下支持率一覧表ですが、同じ頃報道ステーションでも内閣支持率調査をやっていたようなので、それを比較します。
左がNHK、右が報道ステーションです。
支持率 前回比 支持率 前回比
自民 39.9 +3.3 43.9 -3.7
民主 9.7 +1.8 13.8 +0.6
維新 2.7 +1.5 3.0 +1.5
公明 5.2 +3.0 4.0 +1.6
次世代 0.2 +-0 0.0 -0.2
共産 3.0 -0.5 6.2 +3.2
みんな 0.2 +0.2
生活 0.1 +0.1 0.8 +0.4
社民 1.1 +0.5 1.1 +0.5
なし 29.6 -10.4 27.2 -3.2

 NHKと民放では結構開きがあるんだなというのが第一印象ですがいかがでしょうか?
    
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