投票率が低そうなのが残念

「大儀なき解散」から「シラケ選挙」へ?(2014.12.8)

 安倍総理が外遊中というなんだかよく分からない時期に、国内で勝手に解散論議が始まり、帰国したらすぐ解散。解散の理由も後付としか思えず、それでも解散時には何故か国会議員さんが万歳三唱。

 すでに書きましたが、何が万歳なのかさっぱり不明。そのため「大儀なき解散」とか「わがまま解散」「うちわ解散」等々、いくつか解散を揶揄する名称も見かけられましたが、ああだこうだ言っているうちに選挙戦に突入。

 同時に各党が公約発表。テレビでは党首討論と称して、「わが党は・・・・」という主張が繰り返されますが、「あなたはこういうけど実態はこうなっている。だからこういう方針が良い」という前向きな議論にはなっていません。

 現在の日本の財政と少子高齢化社会をかみ合わせて考えると、結局どこかに負担をお願いしながら国の財政を再建するしかないわけですが、負担には目をつぶって、ばら色の未来だけを語ろうとするので、どうしても無理が生じます。

 あえて言えば、自民党の政策は富裕層や大企業に最初に恩恵をもたらし、それによって徐々に日本を活性化していくというように解釈していますが、その活性化がいつになるかはまったく不明です。従って、その間庶民はひたすら耐えることを強いられることになります。

 せめて、「その忍耐はあと5年です」と言われれば、まあそんなもんかという気もしますが、そういったことを口には出さず(将来のことはどうなるか分からないので約束できないと思われますが)、ただ「この道しかない」と言っているだけなのが不安です。

 一方野党は、そういった自民党の姿勢を批判して票をかせごうとしているようですが、「じゃああんたたちはどんなプランがあるの?」という素朴な疑問に答え切れていないような気がします。

 正規労働者を増やすことは大事だと思いますが具体的にどうやれば増えるのか?社会保障を充実して、日本の経済は持ちこたえるのか?大企業や富裕層に大きな税金を実際に課すことが出来るのか?細かく見ていくと、これまた不安です。

 そして私の母親なんかもそうですが、「政治は難しくて分からない。だから投票には行かない」と言います。しかしこれが大多数の方の印象なのかもしれないなとも思っています。

 そう思って昨日や今日の新聞を読んでいると、投票率は下がるだろうという予測が出ています。それを見越しての解散だったんだろうなと私は思っていますが、なんとも歯がゆい感じもします。

 投票率が80%以上あって自民党政権が誕生するなら、それこそ円安株高大歓迎と誰もが考えている証拠だと思いますので、私もその流れに乗って投資行動を高めたいと思います。

 
 しかし、投票率50%で自民党が過半数と言っても、現在の小選挙区制では、自民党を支持した人のパーセントは全体から見るとかなり少ないはずです。

 それで「信任を得た、この道しかないことが支持された」と言われても「何だかなあ・・・」という感想しか持ちえません。

 困ったもんだと思いながらも、今回の選挙は「大儀なき解散」から始まって、「シラケ選挙」で終わるのかなという、シラケタ気持ちが強くなってきました。しかしこれで選挙費用600億円が消費。そのお金をもっと有効に使えなかったのかという気もします。
 
    
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