人口ピラミッドと国会論戦

少子化をどう解消するのか(2012.1.31)

 今日の新聞(2012年1月31日)には超高齢化の流れについての記事がいろいろ出ています。先ず最初は自分自身がどのあたりに位置するのかということを人口ピラミッドで見てみました。

 すると、現在64歳ぐらいの人の人口が最も多くなっていて、そこから少し減った部分に自分が位置していることが分かりました。

 つまり5年ごとの世代で見ると60〜65歳の方の割合がひじょうに多いと言うことで、これがいわゆる団塊の世代と言われる方達です。この方達の子供さんたちが、現在30〜35歳前後となり、次のピークを作っています。

 しかし、であるならば、こんどは30〜35歳の方達の子供さんたちが0〜5歳のところに3番目のピークを作るはずなのに、それがまったくありません。この部分に大きな問題がありそうだなと感じました。

 基本的には独身者が増え、また結婚しても子供をほとんど作らないという家庭が増えているのかなと思いますが、では何故そうなのかと言うことが問題です。。

 その理由をきちんと分析し、今後の方策を考えるのが政治の役目だと思うのですが、政府は一体何をやっているのか、さっぱり分かりません。

 こう書くと、いや政府としても全力で取り組んでいる、少子化対策として様々な法案を作成しているという反論があるかもしれませんが、それがどうゆうもので、実質的に効果をあげているのかどうかよく見えてきません。

 もし効果が上がっていないのだとしたら、それはたぶんどこかピントがずれている政策なのではと思えます。

 次に自分自身のことですが、私は正規の定年まであと1年ちょっととなりました。(2012年1月現在)この層は団塊世代の次の層を形成していて、1年代わる毎にその人数ががくんと減っていきます。グラフを見ると50〜55歳辺りの方達の人口が一番少ないように見えます。

 次に20年後、私はもうこの世にはいないかもしれない時期ですが、現在の第二のピークを形成している人たちが50〜55歳となり、そこから先はひたすら減少です。

 グラフを見てすぐに分かることは、こりゃ年金は厳しいなあ、ということです。人口ピラミッドのグラフの面積を比較すると、65歳以上の面積の割合が今後どんどん増えていきます。それだけ年金財政が逼迫すると言うことです。

 一般庶民もマスコミも「待ったなし」というかけ声で一致しているようですが、国会では相変わらず「ちょっと待った。その前にあいつの言ったことが矛盾している」とか「ちょっと待った。この前の答弁の言葉遣いは何だ」とか「ちょっと待った。その前に解散したらどうだ」とか、目を覆うばかりの情けない議論が続いています。

 そんな下らないことに時間を費やし、歳費をくいつぶし、政党助成金を使われているかと思うと、本当に腹が立ちます。本筋からはずれた議論はどこか別の場所でやってもらい、法案を審議するなら、その法案の中味について議論してもらいたいと思います。

  それが出来ないのなら、いっそすべての法案は国会の論戦無しで、国民投票で決めればいいのではないかと思っているぐらいです。


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