中国の反日デモの品位
復興予算の使途

中国の反日デモ(2012.9.16)

 中国の反日デモは凄いですね。何が凄いって、その規模ではなく、行動の軽率さです。

 もちろん他国の人たちの考えや感情ですから、私は新聞やテレビの報道から類推するしかないのですが、日本に反対するために日本大使館前で抗議行動をするのは理解できるとしても、日本食レストランを襲うのは到底理解できません。

 しかも中には日本食という看板を掲げているだけで、営業しているのは中国の人だという店もあるようですがから、ほとんど見境なく「日本」という文字を目の敵にするということです。

 価値観の違いと言えばそれまでですが、洗練されていない「蛮勇」という行為に思えてしょうがないです。

 領土問題はひじょうに微妙な問題で、お互いにチョコチョコ刺激しあっている内はいいのですが、その行為がどちらかの癇に触れると、「お前が先にちょっかいを出した」というような言い分を互いに言い合い、やがてそれが国家間の紛争に発展します。

 そのために政府は互いに職員を派遣して、互いの言い分を調整しているのだと思いますが、今回はその調整もうまくいかず、チョロチョロした流れがいつの間にか大きくて激しい流れに発展しつつあるように思います。

 しかしそれにしても・・・と私の考えはまたデモの情景を見たときの感想に戻ってしまうのですが、何でもかんでもやみくもに「日本を否定する」という行動にはあまり教養を感じません。

 今日もまたデモが行われるのだと思いますが、抗議行動は抗議行動として品のあるデモをしてもらいたいと思います。

 元々は国家間の取り決めが発端ですから、互いの立場によりいろいろな意見が出るのは当然だと思います。それをうまく調整するのが国のトップの役目です。

 ちょうどこの時期、日本では代表選云々ということだけが先行し、自分達の足下しか見ていないような風潮になっているので、足下を見透かされた、と言われてもしょうがないかもしれません。


復興予算の使い道

 話変わって、今日の毎日新聞2面の「時代の風」の真ん中よりちょっと下の部分に復興予算19兆円の使い道について解説した部分があり衝撃を受けました。

 内容は19兆円の復興予算が、沖縄の国頭村の国道建設工事、東京国立競技場の補修費やテロ対策、シーシェパード対策などに使用されていたというもので、そんなことが行われていたんだと唖然としました。

 復興増税は、消費増税の陰に隠れていますが、その内容は来年1月から25年間、納税額に2.1%を上乗せするというもので、年収500万円で年間1600円の増税となっています。

 「復興のためならやむを得ないだろう」と誰もが思うと思いますが、それがまったく違う用途で使われていたとなると、これは大問題です。政府はお金が増えた分、何でもかんでも復興再生にこじつけて予算執行しているように見えます。

 これでは消費税の使い道も、社会保障に限って使うと言っても、結局はなんだかんだとこじつけて、様々な使途に使われるんだろうなあと思えます。

 (社会保障のために道路整備が必要だとか、社会保障のために鉄道網の整備が必要だ、というような屁理屈?です)  


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