復興予算、田中法務大臣、沖縄問題

息子も呆れる民主党の論理矛盾(2012.10.19)

 復興予算の使い道について国会審議が始まりましたが、答弁はなんだか珍妙なものが多く、こじつけや屁理屈、曲解、といった、要するにどうにでも解釈できるような答弁ばかりが目立ち、如何にひどいお金の使い方をしているかがよく分かりました。

 民主党は、当初「事業仕分け」というこれまた拘束力を持たないパフォーマンスでマスコミを呼び込み、大層な勢いで様々な予算の組み直しを要求していましたが、あれはまさに大衆受けを狙っただけのコマーシャルだったと言うことが明らかになってしまいました。

 当時事業仕分けで頑張っていた民主党議員さんには申し訳ありませんが、その後の予算の使い方にまったく歯止めがかかっていない体たらくでは、何を批判されてもしょうがないと思います。

 しかも答弁に立っているのが現職の閣僚であるということは、この方達とその前の大臣が予算執行の許可をした、ということですから、要するに何も考えずに許可の印鑑を押したと言われてもしょうがないですね。予算執行に対して、「これはいかがなものか?」と疑問を呈する大臣が一人もいなかったことが情けないです。

 そんな人たちが、あらためて「税と社会保障の一体改革」と叫んで消費税を上げたわけですが、実際に増税された分の使い道がどうなるのか?まったく信用できません。

 社会保障を維持するために、どこどこの建物を補修しなければいけないとか、科学技術を発展させないいけないとか、社会保障のために河川や道路を充実しなければいけないとか、訳の分からない理屈で予算が消化されてしまいそうな不安を感じます。

 野田さんは、もしかしたら高い志を多少なりとも持ち、真剣に日本の将来を憂えているのかなという気もしますが、それを支える人たちの見識、社会常識のなさに呆れます。

 田中法務大臣が国会を欠席したなんて言うのは、もうどうしようもないです。第一欠席を後押ししているのが民主党幹部だということも新聞に書かれているわけで、こうなると民主党全体で田中法務大臣をかくまっていると言われてもしょうがないです。

 しかも国会を欠席して出席したのが、招かれてもいない大会だったと聞いては、「ひどすぎる」としか思えません。これに対して藤村官房長官は「公務で調整がつかなかった」とこれまた訳の分からない答弁をしていますが、この方の様々な出来事に対する答弁は良く言えば冷静、悪く言うとひじょうに冷たい印象です。

 ご本人はそれで良いと思っているのかもしれませんが、沖縄で米兵の問題があっても「極めて遺憾、綱紀粛正と再発防止を求めた」とのコメントで、本当にこんな文章にして1行にも満たないようなコメントで沖縄の方達の気持ちが代弁できているのかと思えます。

 なんだかやっかいな事件が起きたけど、所詮人ごとだから、とりあえず抗議だけはしたという形を作ろう、というようなコメントにしか思えません。もう少し沖縄の立場を考慮した発言が出来ないものかと、悲しくなってしまいます。

 というわけで、理系の私から見ると、なんだか理屈に合わないことばかりやっているように思える民主党政権は、もうやめてもらいたい、とはっきりと思うようになってきました。(民主党支持者の方には申し訳ないです)しかしだからといって、次の政権は?と考えたとき思い浮かばないのがつらいところです。


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