沖縄で暴行事件
オスプレイは本土で低空飛行訓練

「またしても」沖縄問題、政府は抗議だけ(2012.11.3)

 沖縄でまたしても米兵?によ暴行事件が発生。被害者は13歳の子どもで、容疑者は被害者が住んでいる3階建てのアパートの1階にあるバーで飲酒後暴行を行ったと言うことですが、なんで3階に上がったのかはよく分かりません。

 暴行後米兵?は3階の窓から飛び降り負傷。軍の病院に収容されたようですが、「またしても」という言葉でしか表現できない情けない事件です。

 これに対して政府首脳は、さすがに多少感情的に怒った顔をしてコメントを発表していますが、結局は「強く抗議する」だけであって、それ以上の行動は出来ないのだと思っています。

 だいたい米軍に限らず、例えば交通事故はけしからん、といって交通法規を作っても、車が存在している限り事故は起きます。どんなに刑罰を重くしても日本国内では毎日のように犯罪が起きています。

 それを無くすためには、車をこの世からすべて撤去するか、人そのものがいなくなるかのどちらかです。つまりどんなに米軍に抗議をして規則を厳しくしても、沖縄に軍関係者が存在する限り、今後もこういった事件は起きるということです。

 今日の毎日新聞朝刊には、オスプレイの本土での低空飛行訓練の記事も出ています。訓練の想定ルートは東北から茨城、東北から新潟を経て信州、四国から紀伊半島、九州東部、沖縄の島々となっていますが、今日の記事ではこれにいつの間にかキャンプ富士が追加されていました。

 訓練は低空飛行訓練の他空中給油訓練もあるみたいで、これまでは低空飛行訓練という言葉だけでしたが、いつの間にか空中給油も追加されたような気がします。

 沖縄としては、訓練が日本全国に拡散すると言うことで、危険性は減ると共に、この問題が日本国民全体の問題になることを願っているのかなとも思えます。

 日本政府がこういった問題に弱腰に見えるのは、結局日米安保と地位協定の問題があるからだと思いますが、私自身日米安保の詳細な中味を知りませんし、沖縄が強く主張している地位協定の内容も良く分かっていません。

 東日本大震災では、宮城沖に米軍が駆けつけ、復興支援をしてくれたということで大きな反響がありました。また尖閣諸島の問題では、日本の外交姿勢よりもアメリカがこの件についてどう判断するかと言うことを中国は重視しているようにも思えます。

 日本政府は、相変わらず国会周辺で「解散はいつか?」「物事がすっきりしたら」という馬鹿馬鹿しい論議で毎日盛り上がっているだけで、こういった日本の将来を左右するような事についてはほとんど触れていません。

 領土問題、沖縄問題、定数是正、消費増税、エネルギー問題そして今日の新聞では厚生年金基金の解散制度についての記事もありました。

 さらに少子化問題、円高問題、景気対策、何一つ進まないままに負担だけが増え、なし崩し的に国が衰退していくイメージしか見あたらず、悲しい限りです。政府は当てに出来ないと言うことを前提に、子どもの将来を考えなくてはいけないと思うと憂鬱です。


表紙に戻る 政治の動き 大学不認可問題