久しぶりの地震で国の動脈硬化を意識

国全体が動脈硬化(2012.12.8)

 昨日の地震は久しぶりに心臓の動悸が激しくなりました。ちょうど湯豆腐を作っていたところで、白菜を切って温まったお湯に投入しているとき、突然携帯電話が「グィーグィー」と、特有の不愉快な音を発信。

 「おっ久しぶりだ!また大きな地震か。でも散々騙されているからなあ」と半信半疑に思いつつ、湯豆腐のガスを切り、ファンヒーターをストップ。その後携帯の情報で震源地を見ると、東北沖となっていて、「東北沖で埼玉に緊急地震速報が来るとしたら大きいかもしれない」と判断。

 締め切っていた廊下へのドアを開け、すぐに玄関に飛び出せるようにした頃、最初の初期微動が到着。この間10秒ぐらいでしょうか。縦揺れの小刻みな振動が20秒ぐらい続きました。

 しかしすぐに収まる様子を見せたので、 「なんだやっぱりたいしたことないな」と思った瞬間、久しぶりの大きな揺れの感触。ゆらりとからだが揺れ、家全体から若干のきしみ音が聞こえてきました。

 「これはさすがにでかい。場合によっては家の中から逃げ出す必要があるかも」と思いつつ、揺れが大きくなるかどうかを見極めていると徐々に沈静化。30秒ぐらい続いたでしょうか。

 「とりあえず大丈夫そうだ」と思いテレビをつけましたが、この間台所のガスやファンヒーター等のスイッチは切りましたが、貴重品の持ち出し等にはまったく気がついていなかったことに後で気がつきました。

 家が崩れ始めたら貴重品の持ち出しは不可能ですから、我が家は一応それらをまとめて置いてあるのですが、持ち出そうという意識が働かなければ、まとめた意味はまったくありません。今回の教訓の一つになりました。

 NHKではスイッチを入れたとき政見放送をやっていましたが、すぐに番組が切り替わり、緊迫した放送が流れ始めました。東日本大震災の教訓を生かして、アナウンサーの口調はかなり切迫したものになり、すぐに逃げ出さないと危ないという意図が良く伝わってきました。

 ちょうど夕食準備時だったので、もう少し大きな地震だったら火災等も発生したかもしれませんが、今日の朝刊を見ると、特に被害は出なかったようで、つくづく良かったと思います。

 また原発も報道を見る限り特に問題はなかったようで、今回の地震はマグニチュードは7を超えて、久しぶりに少し大きなエネルギーの解放となりましたが、震源が海岸から遠かったこともあり、震度が5弱で収まったのだと思います。

 しかし、笹子トンネルの天井崩落事故以来、全国で建造物の破損が次々と見つかっているので、こういった地震の影響により、これらの破損はさらに拡がりそうです。

 自民党は金融緩和により大規模な公共事業を創出するという考えのようですが、それより老朽化した設備のメンテナンスを早急にやらないと、地震国日本では今後あちこちで様々な事故が起きる可能性があります。

 私は別のサイトで健康問題をいろいろまとめていて、今は動脈硬化について調べているのですが、人間ではなく日本という国全体が動脈硬化に陥りつつあり、外的な衝撃(地震や外交、TPP等)でそれがますます激しくなりつつあるような気がしています。

 人間の場合動脈硬化の行きつく先は、血管が詰まってしまうと言うことになるわけですが、日本の場合血管に相当する道路が詰まり、中枢である国会の機能が詰まり、手足である経済が硬直し、次の細胞を産み出す骨髄に相当する、次世代への栄養分が行き渡らず人口が減少、という末期症状に似てきたなという印象を持つようになってきました。


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