大胆な金融緩和で海外旅行も遠ざかる?

旅行中の両替(2012.12.27)

 新聞を読むと安倍内閣が始動。一方で野田さんは寂しそうに退場、というようなことが書かれていました。野田さんの目指していた政策は間違っていなかったと思いますが、それを支えるだけの同士に恵まれなかったなあ、と言うのが個人的な感想です。

 しかし政策というのは、必ず表裏一体ありますし、その政策を実現する方法もまたいろいろあるわけで、それらをひっくるめて実行するというのが、政治的な実力なのかもしれません。

 新聞の片隅には、未来の党の嘉田代表と小沢さんが袂を分かつようだという観測が書かれていましたが、なんだか嘉田さんだけが損な役割を引き受けているように見えます。

 選挙では、小沢さんが嘉田さんにすり寄ったような印象がありますが、議席を失った瞬間に雲隠れし、連絡が取れないというのは、何とも失礼な人だと思います。

 まあ自分の思い描いていた議席数に遙かに及ばなかったため、意気消沈したのか、恥ずかしくて顔を出せないのか、ここで顔を出すと責任を問われると思ったのか、理由はよく分かりません。

 しかし、こういった不遜な態度が選挙前に行われた裁判でいろいろ怪しいのではないかと疑われる原因になっていたのではないかと思います。

 選挙は非情ですから、失敗したら潔く表に出て野田さんのように謝る姿が庶民には格好良く見えます。裏に回ってこそこそ逃げ回る人はやはり信用できないなと感じますが、それを一番嘉田代表が感じているのではないでしょうか。

 しかし新しい政権で何が起きるのか。すでに大胆な金融緩和が実施されるという予測の元にジワジワと円安が進み、私がバンコクに来ているこの5日間ぐらいの間にも、円はバンコクの通貨であるバーツに対してどんどん安くなっています。

 つまり先日も書きましたが、日本円の年金をあてにして海外移住をすると、円安になっただけで月々の年金額が実質的に目減りするということです。

 これまでは円高で良かったと思いますが、これからは為替が円安になり、さらに現地では、日本と違い経済の発展により物価はどんどん上がりますので、ダブルパンチで生活は苦しくなるはずです。

 その意味では、今回は私は割と贅沢な旅行をしていると感じますので、次回また来るときは(たぶん来ると思います。人間の価値観について、いろいろと考えさせるきっかけを作ってくれる街だと思っています)そのときは今よりグレードを落とさないといけないなと感じます。

 もっとも旅行をしていると、徐々にその場所に適したお金の使い方が身に付いてきて、その分余計な出費はしなくなりますので、その意味では円安分を相殺出来ているかなとも思えます。


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