企業の決算が出てくる
これからが本番?

5月以降の経済環境は?(2013.5.1)

 ゴールデンウイークに入り、ちょっとばかり日本国全体の動きが緩慢になっているように感じています。為替は100円近くまで円安が進みましたが、ここに来て一服状態で、予想通り97〜99円の間をウロウロしています。

 順調に上がってきた株価も、為替が一服しているせいか、14000円を目前にして、これも13000円台で休憩状態。

 私が過去に積み立てていた投資信託は、若干利益が出ていますが、一番落ち込んでいた時は、買値の3分の2ぐらいまで下がりましたから、同じように買値の3分の4ぐらいまで上がってくれないとなあ〜という期待感を持ってしまい、売却はしていません。

 いつ売却かというタイミングは、夏の参院選を考えると、6月ぐらいが良いのかなと思っていますが、ここに来てマスコミ関係の一部で、安部ノミクスによって様々なリスクが生じる危険性も指摘されるようになってきたように感じます。

 具体的にどれがどう、という訳ではないのですが、どんな経済政策だろうが、無理をすればどこかにしわ寄せが出ることは間違いありません。

 そのしわ寄せを受け入れるのは誰なのかということが問題で、例えばTPPに付いては第一次産業に従事している方達への影響が懸念されています。

 政府と日銀の強調による、景気立て直しのための円安政策も、輸入業者にとっては、あまり歓迎できないはずです。

 一方で、円安により株高が演出されていますが、輸出産業が潤っているというようなニュースはまだ聞いていません。一部の企業に利益が出たとか(今日の新聞にはANAとJALのニュースが出ていました)、ボーナスアップという記事も出ましたが、ほとんどの企業は昨年同様の経営戦略を立てているのだと思います。

 電力会社は軒並み赤字を更新しています。失業率は改善したと報道がありましたが、実は就職希望者そのものが減ったためだと聞いています。

 12月から4月にかけて、円安円安と叫んでいた経営者さんも含めて「何かが変わりそうだ」と期待した人は多かったと思います。その期待が購買意欲をかき立てていることも事実だと思いますが、冷静に足下を見れば、変わったのは円安による株高だけで、借金は増え続けているという現状に目をつぶっているようにも思えます。

 さて5月以降どうなるのか。ゴールデンウイークで旅行者増、という報道もありますが、どうもこの5月あたりで、背伸びしてきた高揚感が、一度調整領域に入るような気がしてしょうがないです。

 もちろん素人の考えですからほとんど当てにならない予想ですが、ちょっとしたきっかけでそれまでの雰囲気がガラッと変わるのは、現代社会の特徴ですから、いくら好調に見えても、突然大金を投じて株式投資を行ったりするのは厳禁だぞと自分に言い聞かせています。

 またわずかに利益の出た投資信託の売り時を考えています。本屋さんでは今こそ買い時というキャンペーンが更に目立つようになってきました。だからこそ危険だと思えてしょうがないです。


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