国の破綻が起きたら個人はどうなる?

国の借金、1000兆円突破で個人はどうする?(2013.8.13)

 国の借金が1000兆円あって、年間の支出が100兆円弱。一方で税収が43兆円。と言うことは単純計算で毎年借金が50〜60兆円増えると言うことです。この矛盾をどうやって解決するのか?

 ネットで1000兆円の借金の返済方法を調べてみましたが、正直なところよく分かりません。ネットでの記述を参考にしながら解決方法を思いつくままに書いてみると

@ 借金分のお金をどんどん印刷する

A 税金をひたすら上げる

B 社会保障費のカットを初めとする支出の削減

C 借金をチャラ(国債を償還しない?)にする

D 国の会計規模を大きくして(インフレ?)、1000兆円の価値を低くする

E 返さない。ひたすら借金を積み上げる

F とりあえず収入と支出の額を一致(プライマリーバランス?)させ、今以上に借金を増やさない

G 経済活性化

H 企業の内部留保の活用

I 日銀が国債を買い取る

J 個人の金融資産を吸い上げる(相続税等?)

K 個人消費の活性化

L 税金の控除額の減額

 効果がありそうなもの、なさそうなもの、実現できそうもないもの、様々ですが、何をやってもどこかに必ずしわ寄せがいきます。

 その際もっとも大きなしわ寄せをうけるのは、社会的弱者と言われている人であることだけは、世界中どんな国でも共通のような気がします。

 ところで、上に書いたのは国家レベルの問題です。問題は上に書いたようなことが起きるとして、それが個人個人の生活にどのような影響を及ぼすかということと、その回避方法はあるのか?ということを知りたいですね。

 まさか@のように、お金をどんどん印刷して国債を買い上げるなんてこと無いと思えますが、そうなればお金の価値はどんどん下がり、インフレかつ円安になり、必死に溜め込んだ1000万円の貯蓄はみるみるうちに価値がなくなるということでしょうか。

 Aは実現可能というか、今まさに消費税をどうするかという議論になっているようですが、選挙で嫌われることを恐れているのか、自民党政権ははっきり言わない。しかしJやLと連動させて、実質的な税アップ、負担増が行われているようにも思えます。

 一方でBはすでに始まっていて、先日は生活保護費のカットというニュースが出ていました。まあどれをとっても、詰まるところ、言葉は悪いですが、個人からは様々な形でお金をふんだくりつつ、甘い言葉で消費を促すということでしょうか。

 そうやって考えていくと、企業の海外移転と同じように、賢くてお金のある個人はどんどん海外に移住してしまいそうです。移住しないまでも、すでに資産の一部を海外に移している人もいるのかなと想像しています。

 そうなると、日本はますます衰退。お金持ちは海外移住。残ったのはお金のない高齢者ばかりで、国家予算の半分は医療費なんてことにもなりかねません。困った困ったと思いながら、決め手が分かりません。


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