増税、社会保障費抑制の布石?

国の借金と個人の金融資産(2014.5.6)

 ゴールデンウイークも今日で終了。高速道路も駅も空港も、今日は大混雑でしょうか?そして明日からまた仕事?現役時代は私もゴールデンウイークには必ずどこかへ出かけていました。

 混雑するのが分かっていても、「今出かけないと精神衛生上良くない」という気持ちが強くありました。日常的なストレスのせいだと今は思っていますが、当時はそこまで考えていませんでした。

 退職前は、退職したらあちこち行くぞと意気込んでいましたが、いざ早期退職をしたら、収入が少ないので無理できないことはもちろんですが、そもそもストレスがほとんどなくなってしまったため、ストレス解消のための旅行が激減。

 そのためか国内旅行にはほとんど行かなくなりました。もちろん我が家から数泊で行ける地域は行きつくしたということも理由の一つです。

 じゃあ飛行機で北海道や沖縄に行けばいいのではとよく考えるのですが、すでにこういった場所にも何回か行っていますので、いまさら高いお金を出して行くのもなあと思い、結局これまでと違った体験が出来る海外旅行に目が向いています。

 それはそれとして、前ページや子育てのページに書いた国の破綻のことが気になり、高齢者の貯蓄率や貯蓄残高を調べ、個人の金融資産と国の借金がクロスする時期はいつなのかと少し調べてみました。

 するとあちこちのサイトを覗いているうちに重要なことを見落としていることに気がつきました。どうも新聞や雑誌等のマスコミの言葉をそのまま信じていたようなところがあるようです。

 つまり国の借金と個人の金融資産を同列に扱って、単純に大小を比較するのは間違いではないかと思えるようになったということです。

 経済音痴ですからやむを得ないなと自分でも思っていますが、そもそも国の借金を考えるならば、同じ発想として国の資産を考えないといけないことに気がつきました。

 つまりあえて単純化すれば、「国の資産と個人の資産の総額」(もしかしたら企業の内部留保等も?)と「国の借金と個人の負債の総額」(赤字企業の負債も?)を比較しなければいけないように思えてきました。

 その視点で見ると、具体的な数字はまだ良く分かりませんが、少なくとも国には資産があるはずですから、ここ10年ぐらいでどうのこうの、と言う議論は少し早計過ぎたかなと言う気もします。

 しかしではなぜマスコミは、国の借金と個人の金融資産を比較比して騒ぎ立てるのか?もしかしたら金がないと叫びたてることによって

・ 増税への布石?

・ 裏を返せば社会保障費抑制のための布石?

なんてことを想像してしまいました。もちろんこういったことも経済音痴ゆえの結論ですから、信憑性は乏しいのかもしれません。しかし借金一つとっても、ちょっと見方が変わるといろいろな側面が見えてくるなと感じます。 


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