報道自主規制だとしたら言語道断!

NHKのニュースで、安全保障関連法案が報道されない?(2015.6.12)

 やっぱりNHKは意図的に「安全保障関連法案」の話題を避けていますね。今日の毎日新聞朝刊を見ると、第一面トップに〔「違憲」論争激しく〕という見出しが出ています。

 衆院憲法審査会で自民党の高村副総裁と、民主党の枝野幹事長が論戦をしたというもので、内容はかなり重要だと思われます。

 実は昨晩7時のNHKのニュースをつぶさに見て、この話題について何らかの報道があるのではと期待していました。ところが最初に報道されたのが「九州の大雨」。

 これは大きな災害に発展しそうですから、トップでもおかしくない話題かなとは思いました。この話題が5分間続き、次がなぜか「腹腔鏡手術」がうまくいっていないという話。他の病院より失敗例が多い病院が4つあると思わせぶりなことを言っておきながら、どこの病院かは明らかにされませんでした。

 韓国のMERSで感染患者が出た病院名を明らかにせず混乱が広がってしまいましたが、似たようなことを日本でもやっているんだと感じました。

 このニュースが3分続き、三つ目が「労働者派遣法」についての話題。採決が近づいているがどうなるのか?ということでしたが、このあたりから、やっぱり安全保障関連法案の報道はないのではと、ちょっと疑っていました。(後になってデータ連動を使って、どんな項目がニュースになっているのか確かめればよいということに気がつきました)

 この派遣法の話題が6分間続き、いよいよかと思ったら北海道の4人の痛ましい交通事故の話題。言語道断、到底許されない蛮行だと思われますが、地方の話題であることは確かです。

 これが3分間続き、次が自治体の回収不能金の話題。確かに税金が使われていて腹立たしい気持ちはありますが、なんか無理矢理ニュースに仕立て上げたという感じがしました。

 これがまた5分間続き、次が中国の周栄康さんという方が汚職で無期懲役になったという報道。これが1分。そして日本酒の表示ルールの変更。これが3分。時刻は7時25分となり、後はスポーツ関連。

 以前感じたとおり、なんか無難な話題が多いなと思います。もしかしたら夜の7時のニュースでは編集が間に合わなかったのかと思ったので、今朝の7時のニュースを注視。しかし新たに加わった話題は「豚の生レバー禁止」や「スーチーさんの中国訪問」で、結局違憲問題についてはまったく触れない、という姿勢を貫いているようです。

 これが民放なら、それぞれの考え方もあるのだろうと納得しますが、公共放送として一方的に受信料を徴収している会社?(団体?)ですから、納得がいきません。

 もともとニュース報道に癖があるのではとは思っていましたが、まったく報道しないと言うのは、庶民がこの問題に気がついて反対の機運が盛り上がるのを防ぐために情報統制をしていると勘ぐられてもしょうがないと思います。

 ひじょうに姑息な手段のように思えますが、こういった報道手法が続くと公共放送への信頼もゆがみ、受信料不払いの動きも広がるのではと思っています。

 実際公正なニュースが報道されないなら、私は受信料は払いたくないなと思うようになってきました。


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