国会議事堂周辺の実態

国会議事堂を一周(2015.9.15)

 昨日横浜中華街でお気楽にランチを食べた帰りに、たぶん生まれて初めて国会議事堂周辺を一周しました。今回の安全保障関連法案の問題が無ければ、テレビで見るだけの場所だったような気がします。

 丸の内線の「国会議事堂前」という駅で降りて、改札口を出たところで壁に表示してある地図を確認。なるほどこの出口を出て右方向に歩いて行けば国会議事堂を一周できるんだなと思い、とりあえずトイレで小用。

 準備を整えて地下から階段を上がって外に出ると目の前に青と黒の衣服を着た警視庁の警察官。「やっぱり警備は厳重なのかな」と周りを見ると、やたら警察官の姿が目に付きます。

 普段の状況を知らないので単なる感想ですが、要するに異様な光景です。立っている警察官の年齢層は20代から30代ぐらいの若い人が多いようです。

 そしてその近くには、窓に鉄の網が入った装甲車両が、何台も路上駐車。警察だから路上駐車も許されるのかなと不思議に思いながら、右手の方向を見ると首相官邸と呼ばれる建物が見え、その付近にも警察官多数。

 じっと見ていると、警察官の方も私のほうを見て、何か挙動不審がないかと探っているような視線を感じます。ただ時間は午後の2時過ぎですから、周囲はのんびりしていて、デモ参加者と思われる人や、私のような暇人?、さらに周辺で働いていると思われるサラリーマンも行きかい、警察官の姿や車両が無ければのどかな雰囲気です。

 首相官邸というのをテレビ以外で始めて見ましたが、普通のマンションぐらいの大きさがあり、その横に普通のアパートぐらいの大きさの内閣総理大臣公邸というのがあり、あれもみんな税金で作られたんだよなと複雑な思いです。

 そう思ったとき、近くに居る警察官は、本来我々庶民を何らかの不祥事から守るために立っているのであって、税金を真面目に払ってきて、別段悪い行いをするつもりもない私は、彼らに向かってまったく萎縮する必要はないんだということに気が付きました。

 そう思ったら少し気が楽になり、時折鋭い視線を投げかけてくる年配の警察官に対しても、あまり臆することがなくなりました。

 というわけで、首相官邸の威容を心に刻み、右回りに歩いて行くと、どうやら国会議事堂の裏手を歩くことになったようで、集会を開いているようなグループは特にナシ。所々、道を挟んだ反対側ので歩道上で宗教関係者と思われる方が太鼓を叩きながら、単独で何やら祈りをささげていました。

 その音を聞きながらのんびり歩いて行くと、ともかく警察官ばかり。国会周辺で1000人ぐらい動員されているのではと言う感触です。しかも道端には装甲車両ばっかり。

 さらにデモを規制するようなフェンスを準備しているような車もありました。「これが国会の裏門の現状かあ。正門はどうなっているのかなと思いつつ、周囲を見回しながらゆっくり歩いていきます。傍から見ると結構胡散臭いおっさんのように思えたかもしれません。(続きます) 


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