ストーリーよりも破壊重視?

映画「マン・オブ・スティール」を見てきました(2013.9.12)

 先日映画を見に行ってきました。私は本にしても映画にしても、理系の人間だからか、やはりSFものが好きで、今回も昔から好きだった「スタートレック」を見に行こうと思ったのですが、地元の映画館では興業時間が私の日程と合わず断念。

 次ぎの候補が「パシフィックリム」だったのですが、これもすでに興業開始から日にちが経っていて、夜の時間帯のみの設定でした。

 「キャプテンハーロック」はどうだろうかと思ったのですが、映像をよく見たらアニメですね。かなりリアルなアニメなのでびっくり。近い将来人間の俳優が必要なくなるんじゃないかと思わされました。

 さらに「タイムスクープハンター」。時間ものは昔から好きで、ウエルズのタイムマシンから始まって、近年はタイムライン(もう古いですね)を楽しみましたが、予告編を見て、これならいずれDVDのレンタルで良いかなと判断。

 残ったのが「マン・オブ・スティール」。すなわちスーパーマンの最初の物語。興業時間帯もよく、予告編もまあまあ面白そうだったので、昼食を食べて見に行きました。

 ちょうど休みの日だったので、映画館は結構混んでいました。チケット売り場ではシニアであることを告げ通常1800円が1000円。助かります。

 さて映画ですが、冒頭故郷の星が壊滅するシーン。元老院だか何だかの対策会議が行われているみたいですが、地球より遥かに文明が進んでいるのに、衣装が中世風なのが不思議です。

 しかもいきなりエネルギー枯渇ということで、その前に手は打てなかったのかと余計な事をつい考えてしまいます。(頭の中に東日本大震災や原発問題がちらついています)

 また文明が発展している割には、いきなりレーザーのような飛び道具や剣を駆使しての暴力行為。乱暴な設定だなと感じました。

 地球で育ったスーパーマンは、やがて故郷の宿敵と遭遇し、地球人類の未来をかけて闘うという筋書きですが、地球人類を守るためと称して闘う割には、車は吹っ飛ばすわ、建物は破壊するわで、周辺への被害を考えるととうも人類のために闘っているようには見えません。

 相手がふっかけてくるんだからやむを得ないと言うこともあると思いますが、それだったら山の中でやるとか太平洋のど真ん中でやるとかすればいいのに、わざわざ街中で闘って、その破壊シーンを観客が楽しむような構成になっています。

 破壊度と緊迫感、迫力を最大限に盛り上げようとして、特撮を駆使して、確かに破壊シーンは素晴らしいものになっていると思いますが、やり過ぎだなとも感じました。

 最後の方は、そこまで壊してどうするの?という白けた感情も。まあともかくあくまで仮想上の出来事ですから、あまり真剣に悩んでもしょうがないのですが、特撮の発展で破壊シーンや残酷なシーンも増えつつあるような気がします。

 長期的に見た時、それが現実世界でも当たり前のように感じられる世の中になったら嫌だなと思いました。
    
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