多額の教育費と人材育成

日本は教育への投資が少なすぎます(2012.1.10)

 教育費というのは本当に大きいです。我が家の場合は息子が一人だけなので、800万という見積もりですんでいますが、二人なら1600万、三人なら2400万。我が家の近くでは新築の家が1軒購入できる金額です。

 しかもこれは大学だけですから、仮に小学校で月1万なら6年間で72万、中学校で月2万(塾等も考慮して)なら3年間でやはり72万、高等学校は無償化が進んでいますが、諸費用は必要ですから、やはり72万とすれば、結局子供一人に1000万の教育費が必要になります。

 もしこういったお金のことがあらかじめ分かっていたら、子供を産むのはやめようと考える夫婦が増加するのは当たり前です。

 そうなると、日本は今以上に少子化が進むはずです。20年以上不況が続く中で、とてもじゃないけど子供の教育費までは面倒見切れない、と言うのが現状ではないでしょうか。

 政府は税と社会保障の一体改革の名の下に消費増税とかを考えているようですが、教育費に関する補助や支援もさらに必要なのではと思います。

 そう思って、大学に関する補助や支援制度がどの程度あるのか調べてみると、奨学金では「日本学生支援機構」というのが大きな団体で、私が勤務していたころ、この奨学金の手続をした経験もあります。

 しかしこれは貸し付けであって、いずれ親か本人が返さなくてはいけません。こういった奨学金は私的な団体や大学独自が行っているものもありますが、いずれは返済の義務が生じます。

 そうなると例えば大学在学中に300万借りたとすると、卒業と同時に債務が発生するわけで、親の支援が望めなければ、いきなり借金人生がスタートします。

 奨学金の手続を行いながら、本当にこの子たちは無事大学を卒業し、きちんと企業に勤め、借金を返せるような給料をもらえるのかと考えると不安になることが多くありました。

 結局単純にそのまま支援金をもらえるという制度は存在しないようです。僅かに成績優秀者は大学によっては授業料の減免という制度があるようにも聞いています。

 そう考えると日本の教育制度はつくづく貧困だと思います。政府は目先の金儲けで経済の発展のみを優先し、公共投資ばかり行い、人材への投資を怠っているなと感じます。

 これまでは個々の日本人の勤勉さでなんとか国として持ちこたえてきたのだと思いますが、もはやそういった努力も限界に近づいているような気がします。

 学校は疲弊しつつあるなあ、教育は衰退してきたな、そして教育に対するお金だけが大きな額になっているなと感じます。

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