親の立場、教員の立場

センター試験が終了。結果は悲喜こもごも(2013.1.21)

 一昨日、昨日とセンター試験が行われ、我が家の息子も受験をしてきました。受験会場が通学している高校の近くに設定されたため、普段から1時間程度かけて通学している息子は、さらに受験会場が遠くなり、両日とも行きは私が受験会場まで30分ぐらいの所にある最寄り駅まで車で送っていきました。

 ただ受験会場は遠くなったものの、同じ学校の生徒が一緒に受験できるため、その意味では大きな緊張はなかったようで、相応の実力が出せたかなと思っています。

 ただ今年は、息子の友人のよく勉強している子に言わせると、過去問とは傾向の違う問題がいろいろ出たようで、難しかったと感じる受験生が多かったようです。

 今日はセンターリサーチ言って、センターを受験した生徒が学校に得点を連絡し、それを学校がまとめて塾に送り、数日中に塾が結果を分析。志望校の合格率とかを送ってくれることになっています。

 これまで私は進路指導部にいて生徒に対して、直前にセンター試験受験上の注意なんてのをずいぶんやってきましたが、やはり生徒にやるのと、自分の息子が受験するのでは、関心の度合いも異なりますね。

 今まで一生懸命やって来たつもりですが、本当にその生徒の進路や、その生徒を育てて来た保護者の立場に立って進路指導が出来ていたのかなと振り返ってみると、残念ながらやはり他人事だ、という認識が若干あったかのように思え、今は気持ちの中で少し反省しています。

 そういった反省と共に、あらためてこのセンター試験の制度を見てみると、例えば例年と問題傾向が変われば平均点は下がるはずですが、受験生の自分の点数も下がるでしょうから、平均点が下がったということを知るまで、精神的なプレッシャーは相当大きいだろうなと感じます。

 またセンターの結果だけで決まる私立大学も増え、もちろん一般受験もあるものの、そういった受験を受ければ受けるほど受験費用も嵩むという現状があれば、必然的にセンターに頼らざるを得ない家庭も多いのかなと思います。

 ということは、受験生にとってはほぼ一発勝負の大学受験が増えたということになり、センターの問題がたまたま自分に合っていたとか合わなかったとかで、まさに悲喜こもごもだなと感じました。

 いずれにしても、受験生を抱えている家庭では、これから約一ヶ月半ぐらい喜んだり落ち込んだりという状況が続くのかなと思えますが、良かったら喜んで、悪かったら気持ちを切り替える、と言うのが、我が家の息子も含めて必要だろうなと感じています。

 なお、親の立場になって初めて、生徒の親の気持ちが少しずつ分かることもあります。もしそうゆう気持ちを、持ち続けられるなら、「体罰」等の問題も、もう少し減るのかなと思えます。

 他人の親が育てている子どもに対して手を上げる、ということがどのような意味を持つのか。自分の子どもが何の落ち度もないのに、路上で突然誰かに暴行されたら、と考える余裕を教員が持つことが出来れば体罰はもっと減るだろうなあと思います。

   
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