大学卒業までの教育費は1000万

仕送り過去最低 月平均8.9万(2014.4.6)

 暖かくなってきて、体調も比較的良好。昨日は家庭菜園のために、畑で3時間ほど土を掘り返していました。家庭菜園を始めたころは、1時間も掘っていたらあちこちの節々が痛くなったり、筋肉痛になったりしましたが、いつの間にか効率の良い体の使い方を覚えたようで、筋肉痛とかはまったくありません。

 また夜は、やはり肉体労働の一種ですから良く眠れます。心地よい筋肉疲労といえるかもしれません。

 今年は前にも書きましたが、消費増税分を節約や家庭菜園の利用で相殺しようと意識しているので、ここのところかなり真剣に家庭菜園に取り組んでいます。

 さて、昨日の新聞に「仕送り過去最低」という記事が出ていました。首都圏の私立大・短大に昨春入学した自宅外通学生への仕送り額の平均は8.9万だったそうです。

 この額は1994年の12万4900円をピークに13年連続で減少だそうで、過去最低を更新したそうです。記事にはグラフも出ていて、富士山の裾野のようになだらかな下降曲線を描いています。曲線の延長線を想像すると、なんとなく月8万円ぐらいに落ち着きそうな気配です。

 実はこの数字、他人事ではありません。我が家の息子は、まさにこの統計の元になった昨春入学ですが、来年の3年次からキャンパスが変更になり、場合によっては一人暮らしを希望するかもしれません。

 そうした場合、いくら仕送りが必要か、もしくはいくら仕送りが出来るか、ということが問題になります。普通ならキリの良いところで10万と言いたい所ですが、家計の実情を考えると、8万とか7万にならざるを得ないというのが平均額89000円の内情だと思います。

 実際1年間の学費が私立理系なので約150万。通学費用や昼食代を含めると170万ぐらい。昨年の入学時には、これ以外に入学金とか受験料等も必要でしたから、200万以上かかりました。

 ということは、今後自宅通学であっても、最低200+170×3=710万かかるということです。つくづく大きな額だなと思いますが、早期退職時のシミュレーションでもやはり700〜800万だろうとは想像していました。

 問題は一人暮らしです。一ヶ月8万を送ったとして、年間約100万。2年間で200万。結局一人の子供を卒業させるのに、1000万かかることになります。

 我が家は一人ですからまだいいです。二人以上いる家庭は、退職金がみんな学費になってしまう可能性があります。

 一方、新聞にも書いていありますが、送るほうは必死にがんばっても限界があるわけですが、受け取るほうはそれでは足りないという実情があるようで、アルバイトをせざるを得ないことになります。

 となると一体何のための大学か、ということになりそうです。もちろん奨学金等の存在も知っていますが、無利子のものもありますが、借金をすることに変わりなく、結局本人が就職した瞬間に何百万もの借金を背負うことになります。

 教育格差は家庭の経済格差で生まれるという言葉が実感としてよく分かります。
  
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