パスワードの管理の重要性

偽造カード利用が判明、被害はありませんでしたが(2014.6.26)

 我が家の息子は3月にアメリカのロサンゼルスで短期留学をしてきました。本人の希望ですから親としては喜んで送り出し、一方で私自身はちょうどその頃仕事が一段落していたので、オーストラリアのケアンズへの旅行を楽しんできました。

 息子には、現地で必要になるだろうと思える現金と、万が一と言うか、アメリカのカード社会を経験させるためにもクレジットカードがあったほうがよいだろうと思い、家族カードを作り渡しました。

 互いに帰国してしばらくして4月分は、私の口座からかなりの金額がクレジットカード使用料として引き出されましたが、それはそれで予定通りですから、ここでどうこういうことではありません。

 ところが問題発生。6月下旬に使用しているカード会社のセキュリティ担当者から電話がありました。ちょうど私がバンコクに行っている頃で留守電になっていましたが、帰国後連絡をとってみると、なんと息子のカードが6月に使われようとした形跡があると言うことです。

 内容を聞いてみると、使われた場所はアメリカ本土で、どうやらセキュリティチェックに引っかかり、使用そのものは出来なかったようです。

 利用しようとした金額を聞いてみると、なんと15万だそうで、息子が一ヶ月の留学中に使った金額よりはるかに多いです。

 今現在息子は日本にいて、その使用はありえないと言うことを説明すると、どこかでカードが偽造された可能性があるということでした。

 というわけで、今回はそれ以降の使用が出来ないように、カードの利用をすべて停止し、新たにカードを再発行するとのことで、日常的にはほとんど使っていないカードなので支障はありませんが、結構危険なんだなということを再認識しました。

 しかし、ではどうやって偽造したのかということが問題になるわけですが、正直なところ海外でのことですから良く分かりません。

 ただセキュリティの方からの話では、カードをその場でスキャンせずに奥に持って行ってコピーするみたいなことを言っていました。

 しかし実際の買い物や宿泊での利用場面で、奥でデポジットとしてカードをコピーなんてことはよくやっていますから、利用者側として利用時点で防ぐ方法はなさそうです。

 あえて言えば優良店または信頼の置ける店でのみ使用するということになりそうですが、よほど怪しい店を除いて、優良店かどうかまで利用者が判断するのは不可能です。

 だとすると、残っている方法はサインとか暗証番号を分かりにくくするぐらいで、それ以外は利用明細を確認することぐらいしか思いつきません。

 一方ネットの発達等でパスワード設定が増えていますが、どうしても同じものを使うことが多くなってしまいます。ということは一つが分かると芋づる式に他のサイトのパスワードも分かってしまうことになり、特に金融機関関係はそうとう慎重にやらないといけないなと思うようになって来ました。

 XPパソコンが賞味期限切れで眠るようになっていますので、こういったパソコンをネットから切り離して、その中にパスワードフィルを保存するのはどうかなんてことまで考えていますが、一番いいのは情けないことに、サイトごとにパスワードを決めて、覚え切れない分は紙に書いて保存するという方法なのかもしれません。
   
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